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堕「……(なかなかしぶといわね)」
炭「……(ヒノカミ神楽で通用するのか!……いや、勝つんだ、命を守るために……))」
炭治郎が切り離した帯には鯉夏花魁が静かに眠っていた。息を整えて堕姫の方に刀を向ける。
炭「(もう理不尽に奪わせない……誰も俺たちのように悲しい思いをさせない!)」
堕「ふふっ」
堕姫は小馬鹿にするかのように鼻で笑った。
まるで炭治郎の想いなんて無駄だと言っているかのようだ。
堕「不細工はね、頑張っても不細工なのよ」
ね、そうでしょ?A?
堕姫はAの方を振り向き首を傾げて尋ねる。
その言葉にAは少し考えて目線を上にしている。
「そうね……無理なことは無理なのよ。頑張っても出来ないことだってある」
炭「!(……何も感じないはずなのに、どうして、そんな悲しそうに聞こえてくるんだろう……。)」
それより、なぜ人間なのに、上限の鬼と関わっているんだ……!?
この女性“A”は堕姫の仲間か!?
炭治郎は先程の出来事を振り返るがどう考えても俺たちの仲間とは思えない様子だ。
「考えている暇があるのなら、もう帰りなさい」
“あなたを見ているとなんだか嫌な気持ちになるの”
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作者名:翠 | 作成日時:2022年2月15日 21時