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炭治郎side
鬼の気配を探りながら部屋を物色していた所だった。
部屋から帯のような物が浮遊しているのが見える。
炭「!」
堕「鬼狩りの子?来たのね、、そう」
「何人いるの?1人は黄色の頭の醜い餓鬼でしょう
柱は来てる?もうすぐ来る?
アンタは柱じゃないわね、弱そうだもの」
___鯉夏さんか!?
どうして、帯に取り込まれているんだ!?
出血や血の匂いはしない……
それと___後ろにもう一体の鬼がいる……!
この鬼の仲間か……!?
状況が飲み込めない中必死に頭を回す炭治郎。
そして堕姫に向かって鯉夏花魁を助けるため、強い口調で放つ。
炭「その人を放せ!」
堕姫「……」
「……(無神経なのかしら……)」
堕「誰に向かって口を聞いてんだ、お前は!」
炭治郎の言葉が癪に障ったのか自身の帯を操作し彼に向かって攻撃をする。
速さに耐えられなかった炭治郎は瞬きをする間もなく吹き飛ばされていき、向かいあわせの建物に衝撃が走る。
炭「……!ゲホッ
(早すぎて見えない!落ち着くんだ…… 力が入らない…)」
___手足に力が入らず震えている。
ゆっくりと立ちがることが出来たのは一瞬の隙に、受身を取れていたから。
炭「(あの鬼の武器は帯だ……、人間を帯の中に取り込める……通りで探しても人が通れるような抜け道がなかったんだ)」
堕「ねえ、A。あいつ思ったより骨があるわ。
目は綺麗ね、目玉だけほじくり出して喰べてあげる」
「じゃあ、私はあの鬼狩りは堕姫ちゃんに任せても…?」
「えぇっ!?……それは……離れるのはダメよ!
あんたは、あたしの傍に付いてればいいの」
「もぉ…分かったわ(……そういえばあの花札って……)」
Aは堕姫の余裕そうな表情を見て安心している。
少しだけ冗談を言ったつもりが通じなかったみたいで怒り出していた。
そんな彼女が可愛い……
その中でもAは彼の耳に付いている飾りが気になっている様子だ。
炭治郎は先程受けた衝撃で禰豆子を背負っていた箱が壊れてしまいその場に置くことにした。
禰豆子は炭治郎の事がとても不安に感じている。
「禰豆子、ごめん、肩紐が千切れた。箱から出るな、
自分の命が危ない時以外は……」
禰「…………」
___俺は戦わないと。2体いるがやるしかない……
雛鶴さんを助ける、そして他のみんなの為にも……
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作者名:翠 | 作成日時:2022年2月15日 21時