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堕「___こんな感じでいい?」
「うん、分かった、ほとんど堕姫ちゃんにまかせる」
堕「まかせて!Aはあたしが守ってあげる!」
堕姫の作戦は至って簡単でシンプルだった。
要するにAが囮になるということ。
私は上弦の鬼の零でもあるが普段は隠しており鬼になっている時でも瞳には映らないような仕組みになっている。
「私が弱いフリをしておけば、その隙を狙って鬼狩りを油断させることが出来るもんね」
堕「うん!そうよ、だからその時はよろしくね?」
Aが強いのを知ってての作戦なんだからね!
お兄ちゃんもAのこと傷1つだって付けさせないんだから
その言葉を聞いてはっとさせられる。
堕姫ちゃん、たまにはいいこと言ってくれるじゃない……
本当に可愛いらしい、つくづく感じてしまう。
そんな2人に愛されていると思うと何だか幸せだ。
私が鬼殺隊に入っていた時なんて、
そんな言葉すらかけてもらえなかった気がした。
すれ違うたびに、嫉妬、羨望、妬みとか……
きっと私の能力を利用したがっていたのだろうか
本当にくだらない___
直接嫌なことがあるのなら隠れてないで言えばいいものを
まぁ、今はそんな事はどうでもいい。
もう私は、あの頃とは違う。
___今は強くて賢くて美しい。
そんな鬼は何をしたって構わない。
あの御方も教えてくれた。
“お前は強くて賢くて美しい、私はお前に期待しているのだ、お前なら鬼狩りを倒せる…”
私は期待されているの……
だからそれに応えるだけ___
この思いを内に秘め、私は堕姫の作戦通りに動くことにした。
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作者名:翠 | 作成日時:2022年2月15日 21時