鬼のお姫様【鬼滅の刃】 (ページ16)

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「今日も異常なし…
嫌ぁな感じはするがハッキリしねぇ」

気配の隠し方や、地味さ、もしかするとここに巣食っているのは上弦の鬼か＿＿？

屋根の上から宇随は店に客として入る姿を見下ろしている。

潜入させてから手紙のやり取りをしていたが数日からまきをの手紙のやり取りが消えている。

須磨と雛鶴にしてもそうだ、音沙汰がなくなった。

「上弦だとすると、ド派手な殺り合い(とあ )になるかもな」

＿＿＿とりあえず善逸と雛鶴が行方不明になった、京極屋に行ってみるか。

この短期間で行方不明になるなんてまず怪しすぎると感じたのか宇随は足早に京極屋に向かっていく。

***

荻本屋に潜入をしていた宇随の嫁、まきを。

手紙のやり取りをしていたことがばれてしまった。
雛鶴の様子を通じて堕姫は既に目をつけていたのだ。

宇随と雛鶴達の情報交換をバレてしまったため、
堕姫の1部である帯によって縛り付けられ身動きが取れていない状態になっている。

帯「お前は、誰にこの手紙を出していたの、まきを」

ま「……っ、」

帯「答えるんだよ」

ま「……(情報を伝えなくては……他の2人とも連絡がつかなくなっている、天元様の所へ……！)」

まきをは帯の相手をすると厄介なことになりそうだと判断したのか黙っているまま。

荻本屋へ潜入している伊之助が妙な気配に勘づいたのかまきをの部屋に入り込もうとする。