鬼のお姫様【鬼滅の刃】 (ページ6)

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禿たちはびくびくとしながらも器用に髪を整えて結っている

「…震えてるわよ、大丈夫？」

禿「す、すみません！大丈夫です…」

まったく、言葉と動きがあってないじゃないの。

仕方ないし、別の方向を向けとけば緊張もなくなるかしら

そういうと外の方を向き視線を動かす。

外は快晴。雲ひとつなさそうだ。

でも私は陽のもとを歩けない、鬼だから。

無惨様は太陽を克服させる薬を作っているらしいけど、私は何も協力できない。

弱いから。強くないから。

でも無惨様は気にするな、Aができる範囲で良いと仰った。

この瞳に刻まれた文字も半分あの方のお気に入りらしいから。一応自分も努力はしてきた。沢山食べてきた。

だからいいの。

すっかりと外を眺めていたら禿たちに声をかけられている事に気づかずはっとする。

禿「ど、どうでしょうか…？」

「んー…まあまあね、でも前よりは良いんじゃない？」

そういい軽く頭を手に置く。

叩かれるのかと思ったのか下を向かれていた。

禿「ありがとう…ございます…」

「やれば出来るんだから、そんな自信なさそうな顔をしないで？」

禿「！」

その言葉一つで禿は表情を変えた。

嬉しそうだがどこか複雑な気持ちだ。

Aは満足気な表情を浮かべて再び支度に取り掛かる