いちわめ ページ2
さぁやって参りましたザバン市
なんか試験会場は定食屋らしいけど…
え、なんで場所を知ってるかって？じいちゃんに教えてもらったからだよ、じいちゃんめちゃくちゃプロハンターだったからそれ繋がりで…
使えるものは使わないと損するからね！！！
そんな話はさておき……ここかな？
「いらっしぇーい！！」
扉を開けると独特な言い方で声をかけてくるおやっさん
…うん、普通に定食屋だけどこれあってる？？大丈夫？？
「ご注文は？」
『ステーキ定食で、弱火でじっくり焼いてくださいな』
「…あいよー」
おっこれは当たりですかね
「奥の部屋へどうぞー」
綺麗なお姉さんの案内に従って部屋へ行くとそこには鉄板付きのテーブル、その上には大きなステーキがあった
『え、あ、これ食べてもいいんすか？』
「もちもん、ご自由にどうぞー」
…コミュ障が働いたのは気にしないでおこうね
気を取り直して席に着く、それと同時にウイーンと音が鳴るが…私は目の前のステーキに夢中でそれどころではないのである
え、だってこれめちゃくそうまいよ？？やばいってこれ、食べてみ？あげないし無理だろうけど(クソ)
黙々と食べ続けやっと食べ終わる頃には扉が開いていた
大勢の人がこちらを見てることに今気がついたのだ
えっうそ待って食べてたの見られてた感じ？はっっず
このえっち！！！(違う)
悶えてる様子は見せず平然を装って外に出る
「プレートを胸元にお付けください」
なんか豆みたいな人に声をかけられプレートを受け取る
……102番…なんか微妙だな
不機嫌になった()がとりあえず胸元にプレートをつける
辺りを見回すが大体ごつい大人ばかり、さすがに同い年ぐらいの子はそんなにいないかぁ
「そこの君！新顔だよね？」
振り返るとそこには鼻の四角いオッサンが……いや誰
『誰ですかオッサン』
「おｯ…まぁいいか、俺はトンパ。君初めて受けに来た子だろ？」
『地味にショック受けてるんですねワロタ』
「話を聞こうか」
『ｳｲｯｽ、そうです』
怒られちった☆
「そうだ、お近付きの印にこれやるよ」
渡されたのは缶ジュース、うわっなんか生ぬるい
『オッサンの体温でぬるくなったのはちょっと揉みたくないかな…』
「この野郎」
『野郎じゃないんでぇ』
なんかまだプンスカ言ってるけど無視してその場を離れる
誰だって見知らぬオッサンが持ってたジュース飲もうとは思わないよね！！え、違う？？
えぇ……
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作者名：トムラ | 作成日時：2019年6月3日 1時
