44話〜相澤先生と〜 ページ1
あれから私は家で本を読んで過ごしていた。
制服や鞄は学校に置いてきたまま、つまり何もない状態なのだ。
何もない状態でただ本を読んで過ごした私は何なんだろうか。
もう時計の針は午後6時を指していた。
もういい時間だし、ご飯の準備でもしよう。
私はそう思い立ち上がると、家のインターホンが鳴った。
A「？こんな夜遅くに誰だろ…拳ちゃんかな？」
トタトタと走り玄関のドアを開けると、包帯を巻いた相澤先生がいた。
相澤「こんば…藤咲!?お前無事だったのか。すまん、ご両親に話があって来た」
A「は、はい。あー……どうぞ」
相澤先生は私を見て驚いたようで、安心したような声を漏らした。
私は仕方なく相澤先生を家へ入れる。
相澤「藤咲、やけに静かだがご両親は…？」
ホント痛い所突いてくるよねこの人。
A「今海外に出張してるんですよ。だから私だけなんです」
私は偽りの笑顔を浮かべ、相澤先生を見る。
相澤「そうか、なら仕方ないな。まぁいい、話聞くからな。…ほら、荷物持ってきてやった」
感謝しろ、と溜め息混じりに先生は言った。
A「…わざわざありがとうございます。あの件につきましては簡単に説明させていただきます。あ、今から紅茶用意しますね」
最後まで張り付いた笑みで述べる。
相澤「いや、飲み物はいらない。俺はただ話しにきただけだ」
相澤先生は落ち着いた声色で話し、私をしっかり見つめていた。
諦めた私はあの時何故あんな行動をしたのか、その後何をしていたのかを全て隠すことなく話した。
相澤先生は呆れたように溜め息をついて頭を掻いた。
相澤「そうか、まぁ無事で何よりだ。藤咲のこと麗日とか緑谷達が心配してたぞ」
A「え、お茶子ちゃん達が…？」
お茶子ちゃん達にも心配させて……私、何してるんだろう。
初めて出来た友達に迷惑かけて……ダメじゃんか。
相澤「藤咲、早く戻ってこい。もうすぐで体育祭がある。お前にはリカバリーガールと一緒に手伝って欲しいからな」
A「…はい」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(あんまり気落とすな。お前が無事でいたんだから大丈夫だろ)
(そう、ですかね？私不安です)
(……除籍にしてやろうか？)
(え、嫌です！)
(じゃあ来いよ)
(うっ……はい)
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結月*(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» ありがとうございます！かぁびぃ様の作品もとても素敵だと思います！かぁびぃ様がコメントしてくださり光栄に思います！私もかぁびぃ様の事応援していますので頑張ってください！ (2017年12月22日 13時) (
レス) id: aa866ff8b4 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 早朝からコメント失礼致します。久しぶりに台本書きで『面白い！』と思える作品に出逢えた気がします。話の構造や、夢主のキャラの掘り下げが非常に丁寧だと感じました！陰ながらですが応援しております！頑張ってください！！ (2017年12月22日 5時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
結月*(プロフ) - とふらみさん» いえ、台本書きは「その方が書くとき楽かな？」って程度だったんで大丈夫ですよ。意見が貰えて此方としては誠に嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年9月25日 16時) (レス) id: aa866ff8b4 (このIDを非表示/違反報告)
とふらみ(プロフ) - 結月*さん» 台本書きはじめてたんですか!?申し訳ないです。嬉しいなんて^^ (2017年9月24日 22時) (レス) id: d61c6fbdf2 (このIDを非表示/違反報告)
結月*(プロフ) - とふらみさん» 返信遅れてすみません！ふむ、上位を二人ですか……その考えも有りですよね！うー、本当は台本書きし始めてたのですが、その考えも良いし、訂正せねば！応援ありがとうございます、嬉しいです！ (2017年9月24日 13時) (レス) id: aa866ff8b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結月* | 作成日時：2017年8月10日 16時
