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すると、何者かが茜の元へ来た
「ククク…首を突っ込むものではなかったな…警察庁の番犬よ、犬は犬らしく首輪に繋がれていればいいだろうに…脱走などするものではないぞ。」
見下すように不気味に笑いながら話す男
茜は馬鹿にしたように言い返す
茜「お前は犬である私が首輪に繋がれていると思ったのか?それはとんだ誤算だな。私の首には最初から首輪なんてものは存在しない。私は誰にも…幕府にも飼われた覚えは無い」
「ククク…そんなことが言えるのも今のうちだろうな」
男がそう言うと私の手と首にはめられた錠が外れた
男が私の刀を投げてくる
「お前を今から鬼獅子の試し斬りとして利用させてもらう。生き残りたいのならせいぜい最後までその刀で抵抗することだな」
ゲートが開かれた。
そこに居たのは鬼のような顔をした男
「お前がこの俺の最初の挑戦者か…殺すには勿体ないくらいの上玉だな。まあいい、すぐに楽にしてやるさ」
ゲートが閉まり、茜はこの鬼獅子と戦うしか手段は無くなった
鬼獅子が巨大な金棒を振り上げる。茜はそれを瞬時にかわし、鞘から刀を抜いた。
茜「お前…鬼道丸か?」
「鬼道丸?そいつは俺が殺した。ただの人間が本物の鬼に勝てるわけがないからな」
鬼獅子がそう答えると茜はもう何も言わず鬼獅子へ斬り掛かる
しかし、天人と人間では力の差がありすぎるせいか中々刀が当たらない
鬼獅子の一撃は重く、刀では折れてしまうと茜は思い懐に入るのにも手こずっていた
茜がやっと懐に入り込めたその時、鬼獅子が金棒を振り下ろす。回避できないと茜は思わず目をつぶったが金棒は茜には当たらなかった。
そこには…
鬼道丸のお面を被った銀時が鬼獅子の金棒を受け止めていた
茜「…!銀時!!!!!!」
「…貴様…何故ここにいる?貴様は確かにわしが殺したはず…」
銀「てめーか?俺を殺したのは。イライラして眠れなくて起きてきちゃったじゃねーか。どーしてくれんだ?」
「ここはもう貴様の場所じゃない。消え去れ。」
銀「消えねーさ。"まっすぐに生きたバカの魂はなたとえその身が滅ぼうが消えやしねー"」
「ならばその魂今ここでかき消してくれる!!」
鬼獅子はもう一度金棒を振り上げ、銀時の元へ振り下ろした。
銀時でさえ鬼獅子とは体格差があるのに二度もこんなのは耐えられるはずがない
しかし、銀時は鬼獅子の一撃を全身で受け止めまっすぐ立っていた
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作者名:あかお | 作成日時:2020年5月19日 11時