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《 SIDE → 平野紫耀 》
真っ暗な夜。
ポツリと明かりがついた社長室。
カチカチと、パソコンを打つ音だけが響く。
眠たい目をなんとかして開く。
ここ最近、ずっと夜も働く毎日を過ごしている。
「はぁー…眠い」
ふかふかの布団でぐっすり寝たい。
肌触りが良い パジャマなんか着たりして
その刹那、不意に頭に浮かぶあの子。
この間会った時、もこもこのパジャマ着てたな。なんて考える。
Aと言う名の、
太陽みたいに笑う 人の良さそうな子。
そんな彼女の好意を利用している俺は、
相変わらずずるくて自分ばっかで。
あの頃と何にも変わっていない。
はっきり言って、恋に疲れた。
どう頑張っても報われなかった数年間。
だったら、楽になれるやり方を選んではダメだろうか。
追い掛けたくなる女より、
手を広げて待っててくれる女の方がいい。
チラッと、時計を見て
携帯を取り出す。
大学から帰ってご飯を食べ、
お風呂に入って寝る準備をして。
そろそろ良い時間か、と
電話の履歴の一番上にある名前を押す。
'' A ''
いつもなら、数コールで繋がる電話。
しかし今日は呼び出し音が続くだけで
心が妙にざわつく。
そして、当たり前のように声が聞けると思っていた俺は少し落胆する。
そりゃあ、そうだ
相手は大学生。遊びたい盛り。
毎日毎日、家に帰る訳がない。
俺を好きだという気持ちも、もしかしたら一時的なものかもしれない。あの子に捨てられたら、会社的にも、金銭的にも苦しくなる。
''『…ずっと、側にいます。』''
何としてでも繋ぎ止めておかなければいけない。
何を言おう。何を言ったら、女は喜ぶ？
どうやったらあの子は俺から離れられなくなる？
そんな事を考えながら、電話が繋がる瞬間を待つ。
しかし一向に繋がる気配がない。
今日は仕方ないかと、終了ボタンを押した瞬間
バタンと、社長室のドアが開かれた。
思わぬ人物の登場に目を見開く。
「………A？」
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林檎(プロフ) - はじめまして！最初にこの作品を見つけて呼んだ時は月光インセストを読んでいない状態でしたが、月光インセストを読んでからこちらを見るとより一層切なくて面白かったです！本当に大好きです！更新無理のない程度にお待ちしております！！ (2020年11月3日 15時) (
レス) id: 96ebd3d640 (このIDを非表示/違反報告)
一花(プロフ) - 月光インセストもこの作品もすごく好きです！主人公はどんな人なんだろうって、きっとすごく魅了的なんだろうなと思うし、主人公以外を女だと思ってないって言い切れちゃう廉くんもめちゃくちゃカッコいいって思いました！紫耀くんにも幸せになってほしいです (2019年8月17日 21時) (レス) id: cc08c80ce0 (このIDを非表示/違反報告)
みにれお(プロフ) - 続きがすごく気になります！ぜひ更新してください！！！ (2019年8月13日 17時) (レス) id: 17710468a0 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - 続きが気になります！更新お願いします！m(_ _)m (2019年1月12日 0時) (レス) id: 2bc913fedf (このIDを非表示/違反報告)
Mt.Wind Bell(プロフ) - 更新楽しみに待ってます( ´ ` ) (2018年12月15日 8時) (レス) id: 4eba5a31cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：C-N | 作成日時：2017年2月5日 1時
