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帰りに寄ったファストフードのテーブルの上には、２人分のドリンクと、２冊ずつの赤本。
それはＡ大と…、私が手に取ってた神戸の大学の赤本。
「…何も北斗まで買う必要なかったじゃん。」
私がぶーたれたように言えば、北斗は鼻で笑うだけ。
「大体、どうして私と同じ大学にこだわるわけ？」
なのに、
「おもしろいから？」
って…、即答？
「Aといると楽しいから。」
「それだけ？」
「それだけじゃだめ？」
「だめでしょ？
北斗の人生だよ。」
「だから自分で決めてんじゃん。」
…なんか、会話になってるような気がしないんだけど。
「俺、人とあんまり深く付き合うとかなくて。
Aが唯一なんだよね。
こんなに深く付き合ってんの。
新たに友達を作ろうとも思わないし。
このままAとはずっと一緒にいるんだろうな、って思って。」
って、向かいの席でふわっと微笑む北斗。
それはどういう笑顔？
友達としてずっと一緒っていう意味？
それとも、ずっとつきまとって飼い殺しにしてやるっていう意味？
「…大学に行けば、北斗だって新しい友達だって出来るじゃん。」
「でも、深く付き合う気はないから。」
「何で？」
「めんどくさいから。」
「じゃあ、めんどくさいから私といるの？」
「今日は、やけに絡んでくんじゃん。」
だって、はっきり聞きたいから。
北斗の本当の気持ち。
「北斗は私のことどう思ってんの？」
直球で聞いてみる。
そうしたら北斗は満足げな笑みでこう答えた。
「大事な人。」
前までの私なら、その言葉だけで満足しちゃいそうだけど、今の私は違うから。
「どういう意味で？」
「Aがいないと、世界がモノクロになりそうなくらい、大事な人。」
北斗にそう言われるのはうれしいよ？
うれしいけど。
それは私の聞きたかった答えではない。
「でも、私に恋愛感情はないんだよね？」
「Aはどう答えてほしい？」
…またこれだ。
いつも曖昧で試すようなことを言っては、私を翻弄する。
「…じゃあ、もういい。
やっぱり北斗とは違う大学に行く！」
「だから、大学に入ったら恋愛すればいいじゃん。
俺と。」
「私のこと、好きでもないのに？」
「俺、Aのこと好きじゃないなんて言った？」
なんなんだろ、この不毛な会話。
呆れてため息をつく私に向かって、北斗は追い討ちの一言を吐く。
「付き合ったら俺、すげー大事にすると思うけどね。
Aのこと。」
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
