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その声は意外に苦しそうで、聞いているだけで私まで切なくなってきた。
「辛い？
私といると。」
「まさか。
Aといると、生きてるって感じがする。
１人でいると半分羽根がもがれてるような感覚で、２人でいるとようやく完全体になれるみたいな？」
相変わらず、北斗の説明はわかりづらい。
だけど北斗の世界の中では、私達はそんな感じなんだろう。
「だけど…、最近ちょっとだけ辛い。
Aといると。」
「どうして？」
「距離が近過ぎて。
こんな風に一緒に寝たりだとか。
俺的には、絶対に感情をセーブできるって思ってたのに、やっぱ無理だった。」
北斗は今、どんな顔をしてるんだろう。
北斗はずるい。
いつも大切な話をする時には、私に顔を見られないようにしてくるから。
「昨日の夜も辛かった？」
初めて北斗の部屋に泊まって、狭い布団に一緒に寝たもんね。
昨夜、北斗は平気そうなふりをしてたけど、本当は辛かったの？
「どうかな…。」
北斗は曖昧に言葉を濁すと、
「早く寝ろって。」
そう言っては、背中から頭をごつんとぶつけてくる。
「痛いよ。」
「俺の胸の痛みに比べたら、そんなの全然平気だろ。」
やっぱり辛いんじゃん。
見栄張っちゃって。
「ねえ、北斗。
腕外して。」
腰に巻きついている北斗の長い腕を、自分から外した。
クルリと北斗の方へ向き直ると、そのまま勢いに任せてキスの体勢に入った…、はずだったのに。
北斗の指が、まるで蓋をするみたいに私の唇を覆った。
「A、まさかキスしようとしてた？」
ちゃんと答えたいのに、北斗はまだ指を離してくれないから、何も言えないし。
キスしようとしてたに決まってんじゃん。
北斗が苦しそうだから、少しだけ解放してあげたかっただけなのに。
「…キスはダメだった言ったじゃん。」
困ったようにそう呟くと、ようやく唇から指を外してくれた。
真っ暗な部屋の中、北斗の吐息が少しずつ近付いてきて、
指の代わりに、まるでちょこんと乗っかるみたいにして、北斗の唇が触れてきた。
…あ。
なんだろう、この感じ。
北斗に触れている時に感じる充足感とはまた違う、体の中で今まで蕾だった花が一気に開花したようなそんな感覚。
北斗がキスに進むのを拒む理由が、ようやくわかった。
これは…、かなりヤバいヤツだ。
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
