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「何で？
北斗は行きたい学科があるから、地元のＢ大にしたんじゃなかった？」
「Ａ大にもあったから。
俺の行きたい学科。」
意味わかんない…。
私は北斗がＢ大に行きたいって言うから、無理してＢ大を第一志望にしてたのに。
「それにしても大丈夫？
Ｂ大ですらＣ判定なのに、Ａ大はもっと偏差値高いけど？」
って、ニコリともせずに切り返されて、なんだかじわじわむくむくと、腹が立ってきた。
「じゃあ北斗は、自分だけ受かって、私がＡ大に落ちたらどうすんの？
入学辞退とかするつもり？」
怒ってんのを悟られないように、努めて冷静に言ったつもりだったのに、北斗は、
「A、もしかして怒ってんの？」
急に立ち止まっては、まじまじと私の顔を覗き込んでくる。
「…怒ってないよ。」
表情を読まれたくなくて目を逸らした私に、北斗はわざと大きなため息をつく。
「怒ってんじゃん。」
「怒ってないって！」
つい声が大きくなってしまった私に、北斗は、呆れ声で私の頭に手のひらを乗せた。
「待ってるから。」
「…何を？」
「Aが１年浪人して、次の年に入って来んのを。
先に入学して、待ってる。」
…イラッ。
そういうとこだよ。
北斗の腹の立つところは。
説教とか、年上ぶりたい時とかにすぐ、そうやって頭の上に手のひらを乗せて、
Aのことは何でもわかってますよ、って顔して私を偉そうに諭してくる。
私はそれが嫌で、北斗の手のひらを払いのけるようにして、１人で先に歩き出した。
「機嫌直せって。」
私がどんなに早足で歩いても、リーチの違う北斗はすぐに追いついてきて隣に並んでくる。
「Aが何に怒ってんのか、わかんないんだけど。」
「わかんなくていい。」
理解してもらえなくてもいいよ。
北斗は私のことを何でも知りたがるよね。
ただの友達なのに。
私の心の奥の深い所まで、勝手に入り込んで。
他の友達にはそんなことしないのに。
「Aが何に怒ってるのかわからないと、スッキリしないんだけど。」
その問いかけにも私は答えない。
そんなの、北斗の都合じゃん。
「今夜、眠れなくなるじゃん。」
いきなりそんな可愛いことを言ってきても無駄だから。
もう私は、北斗への恋心を抹殺してる途中なんだから。
私に恋愛感情が持てないなら、もう近付かないでほしい。
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
