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「だから、あんま…、俺のこと誘惑しないで。」
って、そんな困った声で言わないでほしい。
別に私は手を出してほしかったわけじゃないんだよ。
北斗の本当の気持ちが知りたかっただけ。
私のこと、興味がないんじゃないかとか不安だったから。
「じゃあ、こういうのはしてもいいんだよね？」
仰向けになってる北斗の体に、横からぎゅーっと抱きついてみる。
北斗の体温を全身で感じて、私は勝手に幸せな気持ちになれるから。
でも、北斗はどう？
「…いいけど。
あんまり胸とか押し付けないで。」
慌てて体を離そうとしたら、逆に北斗の腕が巻き付いてきて元に戻されてしまった。
「だから、そんな風に急に離れられたりしたら、こんな風に俺からAに触っちゃうことになるから。」
さっきからずっと、北斗の困り声ばかり聞いてるね。
そんなに困る？
私が北斗に近付いたら。
「Aは…？
どう思ってる？」
唐突にそう聞かれて、私も困った声で答えてしまった。
「北斗が面倒くさすぎて、困ってる。」
「は？俺ってそんなに面倒くさい？」
「面倒くさいよ。
もっと本能で動いちゃえばいいのに。
私みたいに。」
そう言ったら、北斗は喉を鳴らして笑い出す。
「確かに。
Aは本能で動いてる感じだよね。」
一頻り笑った後、北斗はぐいっと私を抱き寄せると、何故か深いため息をついた。
「俺的には…、そんなAがうらやましいって思うんだよね。
素直に感情を出せたり、本能で動けたりできたらいいな、とか。
でも俺が本能で動いてたら、もう…、高校生の時にはとっくにAに手を出してると思う。」
「…本気で言ってる？」
「本気。
けっこう我慢してんだけど、俺。
知らなかった？」
知らないよ、そんなの全然。
気まぐれで私を弄んでるだけなのかと思ってた。
「結局…、俺はAに嫌われたくないだけなのかもしれない。
一方的に自分の欲をぶつけちゃって、Aを傷つけちゃったらどうしよう、とか。
そんなことを考えてたら怖くなって、Aに触るのも躊躇してしまうから。」
「…北斗って、そんなに臆病だった？」
その頬にそっと指を乗せれば、北斗は心地いいのか身を任せるように瞼を閉じる。
顔の輪郭をなぞって、指は唇に到達した。
思ってた以上に北斗の唇は柔らかくて、ぷるぷると触り込心地がいい。
この弾力を自分の唇で味わったら、一体どんな気持ちになるんだろう。
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
