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「だけど、してやんない。
Aに嫌われたくないから。」
いきなり何？
嫌われたくないとか、どういう思考回路でその結論にたどりついたわけ？
北斗はあっさり私の上から退くと、元の位置に戻ってしまった。
「もー…、困らせるようなこと言うなって。」
そんなことを言いながら、そのまま布団に頭まですっぽり潜り込んでしまう。
それきりピタリと動かなくなった北斗の、その広い背中に両手を広げて抱きついてみた。
「そんなに困らせるようなこと言った？」
「…言ってんじゃん。
俺に手を出せとか言うわけ？」
「そんなこと言ってないよ。
北斗はどう考えてるのか聞きたかっただけ。」
北斗の胸に回された私の手を、丸ごと包み込むように北斗の手のひらが重なる。
「あのさ…、黙って聞いててくれる？」
「いいよ。」
「相槌も打つなよ？」
意外に従順な私は、そんな北斗の言いつけを守って口を噤む。
「俺もちゃんと考えてるよ、Aとのこれからのこと。
Aの予想とはちょっと違うけど。」
「どんなの？」って聞き返したいけど、そこは我慢。
北斗の次の句を、黙って待ってるだけ。
「Aとはこのまま結婚するんだろうし。
結婚まで手を出さずにいられるなら、それでもいいけど…。」
そう言いかけては、珍しく北斗は口ごもる。
何でもズハズバとハッキリ物を言う北斗が、こんなところで口ごもるとか…。
私の心臓は無駄に、バクバクとまた動きを早める。
「俺…、けっこう我慢がきかないところがあるんだよね。
Aに一度でも手を付けちゃったら、もう後戻りできないかも…、みたいな。」
意味わかんないよ、それ。
後戻りって、どういう意味？
聞き返したくて仕方ないのに、我慢するしかできない自分がもどかしい。
だって北斗は、自分の気持ちをあんまり話してくれるタイプじゃないから。
ここで水を差したら、もう話してくれないかもしれないから。
「だから…、一度その味を知っちゃうと、もう我慢なんかできないと思うし。
なし崩しに乱れちゃうだろうし。
それに俺、けっこう欲が強いタイプだから、歯止めがきかないと思う。
１回じゃ済まなくて、何回もとか。
毎日とか求めちゃいそうで、怖いんだって。」
…驚いた。
意外過ぎた。
クールで理性的で、そういう欲なんて無いんじゃないかって思ってた北斗が、まさかそんなことを心配してたなんて。
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
