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そして私達の長い夜が始まる。
北斗からいい匂いがするのと同じように、私からもいい匂いがするらしい。
２人してお互いにしかわからない香りを発してるとは、私達は相当変わってる。
隣からのテレビの音はまだ結構な音量で聞こえて来てて、まるで違う世界にでもトリップしたかのような気分。
北斗は狭い布団の中でもぞもぞと動いて、
「寝る？
それとも何か他のことでもする？」
なんて唐突に聞いてくる。
「…何を？」
動揺を隠しながら、そう答えたら、
北斗の顔がどんどん近づいてくる気配を感じて、慌てて目を閉じた。
「お腹出てるよ。」
なのに北斗は、私の着ているスウェットの裾を布団の中で引っ張ってくる。
「やっぱ大きいね。
俺の服は。」
寝る前に借りた北斗のスウェットは大きすぎて、腕も足も北斗にグルグルに折られてる状態。
上着の裾も長くて、膝近くまで達してるのに、何故か布団に入ると捲れてお腹が出ちゃったんだって。
「…可愛い。
Aが俺の服を着てるとか、なんか愛しい。」
北斗の口から出る「愛しい」の一言は、私の胸の中でまるでロケット弾のように時間差で爆発した。
「愛しい」って単語は、こんなにも破壊力があるものなんだ。
「自分の大好きな女の子が自分の服を着て、自分の布団の中にいるなんて。
こんな甘くて愛しい時間ってなくない？」
そんな歯の浮くような言葉を、どんな顔をして言ってるんだろう。
暗くて見えないのが残念だ。
まだ夜の９時過ぎだっていうのに、背中に触れている北斗の手のひらがあまりに暖かくて、どんどんどんどん眠くなっていく。
それはまるで北斗の手のひらで魔法をかけられているように、瞼がどんどん重くなっていった。
北斗、好きだよ。
大好き。
私だって今夜は、今まで生きてきた中で初めて感じる甘苦しい夜だから。
なのに、
「昨日は眠れなかったー。」
なんて朝の６時に起こされて、そんなことを言われてしまう。
私は机の前に座らされて、まだ働かない頭で北斗に言い返す言葉を探してる。
「Aって寝相悪くない？」
いつものように意地の悪い顔をしては、次々と朝食を並べていく。
「…そんなに悪かった？寝相。」
「悪いなんてもんじゃないよ。
布団から飛び出すわ、俺のこと蹴るわ。
それに…。」
「それに？」
そう聞き返したら北斗は、少し頬を赤らめて目を伏せた。
「俺に抱きついて寝てたから。」
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
