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北斗の部屋に帰って一番驚いたのは、隣の部屋からのテレビの音が筒抜けなことだった。
「ここ、壁が薄いから、夜は静かにね。
下にも足音が響くみたいだし。」
「北斗はいつも、夜はどう過ごしてるの？」
だってこの部屋にはテレビもないし、小さなテーブルがひとつあるだけ。
「勉強してるか、本を読んでる。」
「隣の部屋のテレビの音、うるさくない？」
「気にならないよ。
うるさい時はヘッドフォンで音楽聞いてるし。」
…って、ストイックだな。
まるで昭和の苦学生のようだ。
「することがない日は、すぐに寝ちゃうし。」
寝ちゃう…。
…寝ちゃう！？
北斗はもうテーブルを片付けて、押し入れから布団を出している。
「することないから、今日は寝ちゃおっか。」
ってそれ、真顔で言う？
部屋の真ん中に布団を敷けば、急に部屋の雰囲気がガラリと変わってしまう。
なんなの！？
この淫靡な雰囲気は！！
しかも、布団は一つ。
「…誰かが泊まりに来た用のお布団とかないの？」
動揺してるのを悟られないように、わざとそっぽを向いて聞いてみたら、
「ない。
誰も泊まりに来ないし。」
あっさり、そう答えられて終了。
時刻は夜の９時半。
こんな時間から、こんな小さな布団に２人で入って何するの！？
…いや、北斗のことだろうから何もしてこないだろうけど、何もしてこないこの状態で体を密着させたまま一晩を過ごせって！？
北斗はするりと布団に入ると、片側をめくって、
「早くおいで。」
なんて微笑んでくる。
北斗は、この行為の意味がわかってるのかな。
…もしかして、私の反応を見て楽しむつもりなら、その勝負、受けて立つ！！！！
覚悟を決めて布団に潜り込めば、途端に北斗の香りが鼻先を掠めて、それだけで腰が砕けそうになってしまう。
北斗からはいい匂いがするんだよ。
特に首の辺り。
その香りを嗅ぎたくて、自分から北斗に抱きついてみた。
首元に顔を埋めれば、ドキドキと心臓が早鳴りし始める
そう、この香りなんだって。
安心できるのに、何故かドキドキする、そんな香り。
私はこの北斗の香りが大好きなんだ。
「北斗って、いい匂いするね。」
素直にそう言えば、
「Aだって。
いつも、美味しそうな香りがする。」
って、そのまま髪に顔を埋めた。
…何やってんだろ、私達は。
まだキスもしたことがない２人なのに、いきなりお泊まりとか同衾とか。
いろいろすっ飛ばし過ぎでしょ？
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わかめ(プロフ) - き之いさん» コメントありがとうございます。はい、キスマイで書いてます(/ω＼)書き方そっくりでしたかｗｗキスマイの方からもこちらに行けるようにしてるんで、とっくにバレてると思ってました。こちらも向こうも、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
き之い(プロフ) - もしかしてなのですが別垢でキスマイのお話書かれていますか？書き方がそっくりでずっと引っかかってました！私もキスマイとストの掛け持ちなので嬉しいです(^^) (2019年4月28日 21時) (レス) id: 94026d8f4b (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふまほくさん» そう言っていただけて嬉しいです。かなり更新遅めですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 雄也Loveさん» コメントありがとうございますm(_ _)m更新遅めのため、のんびりお付き合いいただければうれしいです！ (2019年4月28日 10時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふまほく - こんなに更新が待ち遠しいお話は、初めてです！ これからも頑張ってください！ (2019年2月3日 17時) (レス) id: 6cf9c86b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめん x他1人 | 作成日時：2017年12月12日 23時
