【霧野蘭丸】look at me【夢主ヤンデレ】 (ページ4)

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大好き【2】ページ4

Aside

私には彼氏がいる。名前は霧野蘭丸君。

付き合う前からかっこいいなとは思っていたけど、まさか告白されるなんて夢にも思っていなかった。

付き合って一ヵ月。だけど昔からの付き合いみたいに仲がいい。私はとっても幸せだった。

けど。

昼休みの屋上

「来てくれたんだね、夢岬さん。」

「…東雲院さん、話って何？」

彼女はにっこり笑って言った。

「私ね、霧野君の事好きなの。だからさ、別れてくれない？霧野君と。」

「……は？」

いきなり何を言ってるの…？

「そんな事、受け入れられるわけないじゃない！！」

私はガラにも無く大声を上げていた。それほど嫌だったのだろう。

すると彼女は真顔になる。瞬間、ベコッと言う何かがへこむ音がした。

振り返ると屋上のフェンスが歪んでいた。目の前にはパンチを繰り出した張本人であろう東雲院さん。

「分かった？逆らうと容赦しないから、凡人。」

そう言い残し彼女は教室へ戻る。

「じゃあ、俺の家こっちだから。」

霧野君の声でハッと我に返る。

「うん、バイバイ。また明日。」

「ああ。」

絶対に誰にも渡したくない。

彼の背中を見ながら、私はそう思った。