月光鬼 45 ページ20
ドクン…ドクン…と心臓の鼓動がやけに大きく感じる。 まるで金縛りにあったかのように体が動かず、声も出ない……その元凶である(人１)は、音もなくそっと私の首に、昨日見たあの鏢を当てがった…………………
貴[夢なんかじゃないですよ？立花仙蔵先輩？]
昨夜見たのと同じ光のない瞳を向け(人１)は上辺だけの笑みを私に向けた。
仙[………な……い……一体どういうことなんだ…？(人１)………お前……お前は…]
貴[そんなに怯えないでくださいよ〜…アハハかの優秀な立花仙蔵が涙目で振るえちゃって……後輩にも同輩にもしめしがつきませんね。]
体が振るえ今だ凍りつく私を、さぞ楽しげに見つめながら彼女はからかうように言う。
貴[僕が何者かって、決まってるじゃあないですか！私は…ちょっとお人よしでドジで天真爛漫な唯一の女子の忍たまちゃんですよ？]
仙[…そんなわけない……頼むから答えろ！お前は何なんだ！！]
貴[なんでそんなこと聞くのかな？]
仙[昨日見たお前は…ただの人間には到底思えなかった！……今だって…私にこうして武器を当てがっている………お前は何者なんだ？なにが目的なんだ？なんで…お前は…ずっと私に…私達に…………嘘を付いていたのか？]
両目から涙を零し、震える声で抗議する。
貴[僕が何者か……ねえ………………………………いいよ、教えてあげる…僕はね、数年前まで殺し屋だったんだ。]
仙[！…こ……殺し屋…だと…………………？]
貴[そう、誰が言い出したかは知らないが、人々は皆僕のことをこう呼んだよ…………………………………………………………『月光鬼』………………って……ね。]
仙[！！？？…う…嘘だろう？…嘘だと言え！！(人１)！！]
貴[嘘なんかじゃないさ。全部本当だよ、まあ安心しておくれ君達学園の人間に危害を加えるつもりはない…もしそうならすでに君達はあの世逝きさ。僕は純粋にこの学園生活を楽しんでいるんだよ。 けど、まさか君にばれてしまうとは……まだまだだね、僕も。]
仙[危害を加えるつもりはない……だと？]
貴[ああ、でも君が僕の正体を誰かに暴露するなら話は別だ……そうだなあ、そうしたら、君の大事な後輩君……綾部喜八郎を殺してあげようか？ 昨夜の無様な熊のようにあの可愛らしい後輩君が弾け飛ぶ姿………見てみたいだろう？]
仙[やっやめろ！！ 言わない！絶対に誰にも！！]
貴[その方が懸命だよ、仙ちゃん先輩………。]
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鬼姫(プロフ) - ナイルさん» ありがとうございます！ オチは利吉にしようと思います、面白くなるよう頑張ります♪コメントありがとうございました！ (2016年10月5日 6時) (
レス) id: c81cee0f6c (このIDを非表示/違反報告)
ナイル(プロフ) - 遅くなりました！続編おめでとうございます！！利吉さんめっちゃ良いですd=(´▽｀)=b更新頑張ってください！ (2016年10月4日 23時) (レス) id: 4407296935 (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫(プロフ) - オトヒコさん» ありがとうございます！楽しんで頂けるよう頑張ります！！ (2016年9月28日 21時) (レス) id: c81cee0f6c (このIDを非表示/違反報告)
オトヒコ(プロフ) - part２も楽しみにしてます！ (2016年9月28日 17時) (携帯から) (レス) id: b9db9cf3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬼姫 | 作成日時：2016年9月20日 18時
