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TH「あ、これ…」
小さく声を漏らしてテヒョンさんが指差したのは、私のスマホにインストールされていたカカオトークだった。
一応入れておいたアプリだけど、結局ほとんど使っていなかった。韓国の友だちと連絡を取ることなんて、今となっては全くない。
「あー、全然使っていなくて」
TH「良かったら交換しよう！」
「え？」
TH「ん？」
なんで？と言う私を無視して、テヒョンさんはポケットから自分のスマホを取り出すとカカオトークを開く。
…この人は本当に人の話を聞かない。
TH「はーやーくー」
「テヒョンさんと交換したところでって感じなんですけど」
TH「はっきり言うね…」
テヒョンさんは拗ねたような表情になって、私の手からスマホを奪った。
そして数秒後。自分の元に返ってきたカトクの画面を見ると、彼の連絡先が追加されていた。呆れるばかりの出来事に思わずため息をつくけど、彼は私の隣でニコニコしている。
「もう、」
TH「ひひっ、ありがとね！」
あーこれきっとジョングガに怒られる、なんて呟くテヒョンさん。そうなるってわかっているのであれば最初から交換しなくてもいいのに、と思う。口には出さないけど。
一生かかっても、キムテヒョンという男を完全に理解するのはきっと無理だ。
TH「今何時？」
「もうすぐ19時半です」
TH「え！？」
時間を聞いたテヒョンさんは驚いた様子で慌てて立ち上がって、私へと身体を向ける。
TH「話してくれてありがとう！また会おうね！」
明るい声でそう言い残し、私に手を振りながらホテルの方へと戻って行った。
私はその背中をじっと見つめる。
「予定よりかなり遅くなっちゃったよ…」
テヒョンさんのような人が友達にいたら、きっと楽しいんだろうな。
私はもう一度、時刻が表示されているスマホの画面に目を向けてから荷物を持って帰路に着いた。
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キオ - senaさん、ありがとうございます！大好きです！これからも、応援してます！ (2020年4月21日 21時) (
レス) id: 61705e5b9d (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - おとしだま…ないの…？ (2019年1月1日 2時) (レス) id: f3c78cde16 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ子(プロフ) - あけましておめでとうございます！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: ba915e60a4 (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - あけましておめでとう！更新してくれてありがとうございます！楽しみです！ (2019年1月1日 0時) (レス) id: ade9e6462e (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - とっても面白いです！ぐったんと幼馴染とか、、、めっちゃうらやましいですよね笑笑更新ファイティン！！！ (2018年12月30日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星雫 | 作成日時：2018年12月29日 21時
