立場逆転しましょうか

10.せっかくの休みが ページ10

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「なんなの……」







翌朝、今日は仕事の予定がないため昼ぐらいまで寝ていよう、と思っていたところ、私の携帯に掛かってきた1本の電話。

相手はホソクからで、ベッドの横に置いてあるスマホを手探りで探し、嫌々にも電話に出た。

応答ボタンを押して耳に当てた瞬間、いつものうるさい声がドカンと思いっきり飛んでくる。







HS「おい！起きろ！」


「起きてるんですけど」


HS「さっきテヒョンくんから会社に電話が来てな、至急お前に家に来てほしいだってよ」


「はああああああ！？」


HS「せっかくの休みだっただろうにこれは生徒のお願いだ。頑張れー」







ホソクの笑い声が最後に聞こえて、プツリと電話は切れた。

私はというと、ショックとダルさが混じりあった感情に襲われ、なにも言えなくなった。

せっかくゆっくり出来ると思ったのに、あの子は私になんの用があるのか。

テヒョンくんのことだから、勉強関係の至急の用事では無いことは大体予想ができるけど、だからといって無視するのも大人として恥よね。







「しょうがないか……」







私はため息をついて、重い体をゆっくりと起こすと、クローゼットから服を引っ張り出してきた。

好きな人の前じゃないんだし、適当な服選んでいけばいっか。

私は着替えを済ませると、コーヒーとパンを用意して、いつもよりも急いで食べた。

テレビも見る時間はなく、顔を洗って軽くメイクをすると、必要なものを持って家を出た。







「はあ、」







カトクを見ると、ホソクから1件のメッセージが来ていた。




ホソク頑張れよ ^∀^ｷﾞｬﾊﾊ!







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