九十二話 ページ47
次の日は全集中(笑)して宿題を黙々と進めた。
宿題が三分の二ほど終わったところで、時計を見るともう真夜中。
電源を切っていたスマホを見ると恐ろしいほど着信がきててビビった。
未だ鳴り続けるスマホを持ち上げる。
『あー、ユウ？ものすごいほど鬼電してきたけどどうしたの？』
『A！！今すぐスカラビア寮に来て！！』
『え、なんで？』
『とにかく来い！！！今すぐに！！』
『えっ、わかった、今行くから』
眠いけど………ユウのためだし。
スカラビア寮
認識阻害魔法で見つからないように入った。←建造物侵入罪
廊下へ行き認識阻害魔法を解除する。
『あ、ユウ、グリム』
「A！今ね、やっと出られたの」
「やっと部屋の外に出られたんだゾ。
よし、今のうちにオンボロ寮へ戻……」
その時、グリムのお腹の音が響いた。
「はっ！しまった！穴掘りに夢中になっていたせいで腹が減って……」
「なんだ、今の地響きのような音は？」
「オンボロ寮生たちの部屋の方だ！」
『待て私、来て数分後に終わるのか………？』
「大丈夫！Aは私が守る！」
『いや、ユウは魔法使えないんだから、私が守るって』
その間もモブたちは追ってくる。
私たちは慌てて逃げる。
「とりあえず！適当な部屋に入ってやり過ごすんだゾ！」
ガチャ、バタン！
『っ、はぁ〜。………見つかるかと思ったぁ…』
「でも見つかるのは時間の問題かも」
「くそぉ……なんとか逃げ切る方法はねぇのか？」
【あ、あの…………】
『ん？』
スマホで照らしてみると、ここはお宝の山だった。
そしてつついてくるのは絨毯。
あ、そういやこれは空飛ぶ絨毯なんだっけ？
【ぼ、僕の言葉がわかるんですか？】
『うん、わかるわかる。』
【よかった……僕は空飛ぶ絨毯のレプリカです。先祖代々アジーム家に伝わる家宝なんです】
『ほうほう。すごいんだね、君』
【いや、別に、そんな………！ところで、あなたのお名前は？】
『私？私は田中A。一年だよ、よろしくね』
【よろしくお願いします。ところで、何か僕にできることとかはありませんか？】
『んぇっ？いいの？』
【はい！僕にできることだったら、なんでもしますよ！】
『え、ああ、それなら…………お言葉に甘えて………
ユウ、グリム！これ使えないかな？』
「おお、子分！いいもの見つけたんだゾ！褒めてやる！」
『はいどーも』
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地獄の番人 - これもしかして、キングスカラー先輩も堕としちゃうかも・・・・楽しみですなぁ〜。ｸﾞﾌｯｸﾞﾌﾌﾌﾌ (2022年10月28日 21時) (
レス) @page19 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» ありがとうございます！！ (2022年10月17日 17時) (レス) @page5 id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 夢主さん面白いですね。ｗｗｗｗｗ好きです(・_・)ｽﾝ (2022年10月16日 21時) (レス) @page5 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年10月15日 20時
