八十七話「四章 熱砂の策謀家」 ページ42
ふわぁ………もうホリデーなんだな…………
授業の時にはどっさり宿題が出されたけどな。
私は帰るところなんてないしホリデーも帰れないな。
一人寂しく………いや、ユウがいるな。
二人(＋一匹)寂しく(？)宿題だなー。
鏡の間
『あ、鈴木ー。お前も帰るんだ。』
「おー。Aは………そうだったな。」
『ユウー！………って、学園長？』
「A！それがね…………」
ユウの話によると、学園長に暖炉の火の番を頼まれたそうだ。
『火の番、ねぇ…………』
「うーん、それだけで食料が手に入るならいっかなーって………」
『ま、ユウが決めたことだし、否定はしないよ。私も手伝う。』
「ありがとう、A！」
「おお、美しい友情愛ですねぇ………」
あ、学園長はそう言ったあとどっか行った。
「はいはーい！そこの君たち、道のど真ん中突っ立ってないで、どいたどいた！」
「ブッチ先輩………って、なんですかその大荷物！？」
「これッスか？シシシッ、大食堂と購買部の消費期限切れそうなやつ、全部貰ってきたんスよ。」
『にしても、すごい量ですね…………』
「あ、Aちゃん。Aちゃんは帰らないんッスか？」
『え、私両親いないんで』
シーン
私がそう言った途端、周りが一瞬で静まり返った。
え？なんで？？
「あー………ご、ごめんなさいッス………」
耳を垂らして謝るラギー先輩。
『え、別に全く、え？』
え？え？………え？
それからなぜかみんなが慰めの言葉をかけてくれた。
はい？
「……………んじゃ、また来年ッスー！Aちゃんも、体調に気をつけて過ごすッスよー！」
『はーい、ありがとうございまーす！』
私は手をブンブン振り返した。
その後はジャックくんが来た。
ハイエナは捕らえた獲物は弱者にも分け与えるんだとさ。
すっごいなー。ラギー先輩。あの荷物はお裾分けするんだな。仲間に。
「フン。ガキを何人も集めて炊き出しなんて考えただけでゾッとするぜ。
一人いるだけでうるさくてかなわねぇのに。」
あ、レオナ先輩。
「…………はぁ〜。めんどくせぇ。」
「っていうか、なんで手ぶらなの？」
「はあ？スマホと財布がありゃいいだろ。私服は実家に置きっぱなしだし。」
「こいつはこいつで極端なんだゾ…………」
「宿題すら持って帰らないという開き直りっぷり………」
「宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ。ホリデーは休むのが仕事だろ？じゃあな、草食動物ども。」
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地獄の番人 - これもしかして、キングスカラー先輩も堕としちゃうかも・・・・楽しみですなぁ〜。ｸﾞﾌｯｸﾞﾌﾌﾌﾌ (2022年10月28日 21時) (
レス) @page19 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» ありがとうございます！！ (2022年10月17日 17時) (レス) @page5 id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 夢主さん面白いですね。ｗｗｗｗｗ好きです(・_・)ｽﾝ (2022年10月16日 21時) (レス) @page5 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年10月15日 20時
