八十五話 ページ40
「ふなっ、でたなタコ足アズール……と、思ったらオマエは人間の姿のままなのか？」
「ええ。僕のようにタコ足の人魚はこの辺りではとても珍しいので………
こっそり写真を戻しに来たのに変に印象に残っても嫌ですから」
「そんなに気にしなくても、写真に写ってるまんまるおデブな人魚が貴方とは、誰も気づかないでしょう。」
「せっかく帰ったんだから、そんな不便な姿じゃなくて元の姿に戻って泳ぎ回ればいいのに〜。」
こ、これがウツボか……………
「フン。放っておいてください。
じゃあ僕は写真をそっと元に戻しておきますから……みなさんはどうぞ館内をご覧ください。」
わーい、気になってたとこがあるんだよねー。
うわー、なんかもう水族館みたい。博物館じゃなくて。
思えばいろんなことがあったなぁ………
昔のことを振り返りつつ、館内をブラブラする。
あ、そうだ。鈴木に自慢してやろ。
ビデオ通話にしてと………
『やっほー、鈴木ー。そっちは何してんのー？』
『いやまってお前何してんの？？そこ、どこ？』
鈴木の顔が見える。
背景的にそこはハーツラビュルだな。
『ここはねー、アトランティカ記念博物館』
『…………どこ？』
『ｶﾞｸｯ……知らないのかよ！！ここは珊瑚の海の中の記念博物館だよ！！』
『え、海の中の？』
『そう、海の中の』
『へー………細かいことは気にしないけど………めっちゃ綺麗だな』
『うん、めっちゃ綺麗。もうほぼ水族館』
『いいなあ………』
『鈴木はあの時一緒に戦ってなかったし、そもそもいたとしてもモブパワーで除外されるかもよ』
『なんだよモブパワーて……ところでお前、もう自分がモブだなんて言わなくなったな』
『うん。もう受けいれなきゃね』
『ま、頑張れよ。じゃ、』
ピッ
一方的に切られた電話の画面を無視してポケットに入れ、再び歩き始める。
途中でジェイド先輩たちに会って一緒に博物館内回ったけど。
それにしても、貸切なんてすごいなーアズール先輩。
ある程度見て回ったあと、ユウたちを見つけたので駆け寄る。
そろそろ戻るらしい。
うーん、今日は楽しかったなー。
鏡舎
「ぷはー！やっぱ陸の酸素はうめーんだゾ！」
「アトランティカ記念博物館、なかなか楽しかったな。」
「昔はめっちゃ退屈なとこだと思ってたけど久々に行くと結構いいね」
「陸の世界に慣れると、昔の人魚はかなり地上の世界を勘違いしていたことがわかって笑えますよね」
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地獄の番人 - これもしかして、キングスカラー先輩も堕としちゃうかも・・・・楽しみですなぁ〜。ｸﾞﾌｯｸﾞﾌﾌﾌﾌ (2022年10月28日 21時) (
レス) @page19 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» ありがとうございます！！ (2022年10月17日 17時) (レス) @page5 id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 夢主さん面白いですね。ｗｗｗｗｗ好きです(・_・)ｽﾝ (2022年10月16日 21時) (レス) @page5 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年10月15日 20時
