八十話 ページ35
綺麗で美しい慈悲深い寮は、すっかり変わり果てていた。
「そこのお前の雷の魔法、僕によこせぇ！」
「ひぃい〜〜〜〜！！」
「アズールくん、みんなから何を吸ってんスか！？吸われたやつらがみんな倒れていく！」
「アイツのユニーク魔法、契約書を介さないと他人からすべての能力を吸い取っちまうようだな。」
「えぇ！？怖すぎじゃないスか！？」
「ああ。そんな禁術クラスの魔法、反動であっという間にブロットの許容量を超えるぞ。」
『うっそ、まさかアズール先輩、負のエネルギー溜まってるわけないよな！？
溜まってたらオバブロするぞ！？』
「え、それじゃあ危ないじゃないッスか！？」
『そうだよ！！』
「ギャーギャーうるせぇな、お前ら」
『今はそれどころじゃねぇんだよ！』
「…………ていうかAくん、めっちゃ口悪くないッスか？」
『…………ラギー先輩、やっぱそのくん呼び変えてくれませんか？』
「？なんでッスか？」
『いや、なんか私男になったみたいなので』
「え、じゃあA…………ちゃん？」
そうこう話しているうちもアズール先輩はモブたちからなにかを吸っている。
「アズール！貴方何をしているんです！」
「うわ、何これ、どーなってんの？」
あ、やっと来やがったなこのウツボ兄弟！！
「ゲッ、何この騒ぎ！？」
「アズールが暴れてる……のか！？」
「ジェイド、フロイド、ああ、やっと戻ってきてくれたんですね。
そこのバカどものせいで僕の契約書が全てなくなってしまったんです。
だから、あなたたちの力も僕にください。ねえ、くださいよぉ！」
『は？バカども？あいつちょっと顔面に一発殴ってやらないと気がすま………』
「ちょ、だめだめ！逆に吸われるッスよ！！」
「A！これ、どういう状況？今」
『簡単に言うと、契約書が消えてアズール先輩が暴れてる。』
「おっけー理解」
「待ちなさい。貴方のユニーク魔法は強力すぎるゆえに、契約書なしでは制御できないはず。
そんなことをすればどうなるか、自分が一番よくわかってるでしょう！」
『わかってたらこんなことやらないけどな』
ジェイド先輩は一瞬こっちを見たがすぐにアズール先輩の方を見る。
「だって、なくなっちゃったんですよ、全部……
アハハ……アハハハハッ！
このままじゃ昔の僕に戻ってしまう！」
「あのさー、今のアズールって昔のアズールよりずっとダサいんだけど」
お、正論言うじゃん、フロイド先輩。
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地獄の番人 - これもしかして、キングスカラー先輩も堕としちゃうかも・・・・楽しみですなぁ〜。ｸﾞﾌｯｸﾞﾌﾌﾌﾌ (2022年10月28日 21時) (
レス) @page19 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» ありがとうございます！！ (2022年10月17日 17時) (レス) @page5 id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 夢主さん面白いですね。ｗｗｗｗｗ好きです(・_・)ｽﾝ (2022年10月16日 21時) (レス) @page5 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年10月15日 20時
