四十九話 ページ4
バイパー先輩の話によると、あの日、バイパー先輩は調理室で揚げ饅頭を作っていたそうだ。
「ジャミルの作る揚げ饅頭、ほんっとに美味いんだ！今度お前らも食いにこいよ。」
「カリム、話の腰を折るな。」
「あぁ、悪い悪い。」
「具材を細かく刻んでいたときに、何故か手元が狂って手を傷つけてしまった。」
「ジャミルの包丁さばきはうちのコックも長も舌を巻くレベルなんだぜ。
マジフトで疲れてたのか？」
「いや。俺はその程度で手元を狂わせたりはしない。
……………だけど、調理中に一瞬、意識が遠くなった感覚があった。」
「めまいですか？」
ユウが聞く。
「殆どの奴らはそう思うだろうが………俺にはあの感覚に少し覚えがある。
おそらく、ユニーク魔法の一種だ。」
「そっか、ジャミルのユニーク魔法はふぁっフガフガ！
……………ぷはっ！なんで口塞ぐんだよ。」
「今は俺の話はいいから！
…………………とにかく、犯人が使ったのは相手の行動を制御できる魔法だと思う。」
あの〜〜私もう教室行っていいっすかね？
「だめ！」
『えっ、ユウ、もしかしてエスパー？』
「声に出てたよ」
呆れたような視線を向けてくるグリムとリドル先輩。
えっなんで？？
その間も話は進んでいく。
「人を操れる魔法……………？ハッ！」
『ん？』
「そんな魔法が俺様にも習得できたら、食堂のパンを独り占めできるんだゾ！」
『食堂のパン……って、あのデラカツとか卵サンドがあるやつ？』
「そうだゾ！そのデラックスメンチカツサンドも食べ放題……………ん？」
「あれ？デラックスメンチカツサンドといえば……………」
グリムの脳内に、見知らぬハイエナにデラックスメンチカツサンドを取られたのを思い出す。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！」
「なんだ！？急に大声出して。」
みんながグリムに注目している隙に教室へ向かう。
「あ、おはよー、A。」
「おはよー鈴木」
「お前今日はやけに遅かったな。なんかあったのか？」
「ああ、かくかくしかじかで………って、廊下が騒がしくない？」
「確かに………ってあれはグリム、ユウ、寮長にケイト先輩……と、二年のラギー・ブッチ先輩………」
『あ、まさかあの人が犯人的な？………ていうか鈴木絶対知ってただろ。』
「うん」
『じゃあ言えよ』
「いや別に言っても何もないじゃん」
『あーそれは分かる』
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地獄の番人 - これもしかして、キングスカラー先輩も堕としちゃうかも・・・・楽しみですなぁ〜。ｸﾞﾌｯｸﾞﾌﾌﾌﾌ (2022年10月28日 21時) (
レス) @page19 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» ありがとうございます！！ (2022年10月17日 17時) (レス) @page5 id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 夢主さん面白いですね。ｗｗｗｗｗ好きです(・_・)ｽﾝ (2022年10月16日 21時) (レス) @page5 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年10月15日 20時
