七十三話 ページ28
『はぁ、はぁぁ………』
今鏡舎にいる。つ、疲れた……………
「ふぅ、ヒヤッとしたな。」
「もー、ジャックがデカいから。」
「なっ………お前らより鍛えてるだけだろうが！それに、狼はもともと体がデカいもんなんだ。」
「あの契約書、破れないどころか触れもしないとは………」
「今日のところはここまでか。」
「貴重な一日を棒に振っちまったんだゾ。」
「本当に破る方法なんてあんのかよ〜。」
『…………包丁でぶったぎろうぜ』
「え、こわ」
「……………なんだろう、この違和感」
そうユウが呟いた。
「あ、間違えてオンボロ寮来ちゃった」
『あ、ほんとだ。じゃ、サバナクロー行こっか。』
「うん、そうだね。…………ん？この黄緑色の光は？すごく綺麗。」
『魔法かな？』
ガサッ
「…………………ん？お前は…………」
あ、ツノ太郎先輩！
「廃墟マニアのツノ太郎だ」
『うん、ツノ太郎先輩…………(ツノ太郎なんて本当に呼んでもいいのか)』
「ツノ太郎？ツノ太郎とは、……まさか僕のことか？」
あ、やっぱりお気に召さなかったんですね。苦情なら、グリムに言ってください。
その言葉は口には出さなかった。なんとなく。
「だって、好きに呼べって言ったから。Aも賛成してくれたんです！」
『ちょっと待って？？私賛成してたっけ？？「分かった」って言っただけだよね？？』
「分かったも賛成でしょ？」
『否定はしない』
「ふっ……ふふ、ははは！この僕をツノ太郎とは！本当に恐れを知らないと見える。
まあいい。好きに呼べと言ったのは僕だ。
その珍妙なあだ名で僕を呼ぶことをお前たちに許す。」
お前“たち”？あ、私も入ってんのか。いえーい。
「ところで、ここ数日この寮の中が騒がしいようだ。お前たち以外にも寮生が？」
体中が熱湯のように熱くなってきた。全身から怒りが湧き上がるように。
『おーけーちょっとあいつら殴り込みに行ってくる』
勝手に寮改装するんじゃねぇよ！！
「え？え？ちょ、A！？」
『止めないでユウ！』
「？何があったのだ？」
「あ、あの、かくかくしかじかで………」
「なに？アーシェングロットと取引を？なるほど………そうか。」
怒りはおさまってきたがまだ怒りはおさまらない。(？)
拳に爪が食い込み血が出るくらいまできつく握りしめる。
若干睨むようにツノ太郎先輩を見てしまった。
ちょっとツノ太郎先輩引いてた。…………なんかすみません。
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地獄の番人 - これもしかして、キングスカラー先輩も堕としちゃうかも・・・・楽しみですなぁ〜。ｸﾞﾌｯｸﾞﾌﾌﾌﾌ (2022年10月28日 21時) (
レス) @page19 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» ありがとうございます！！ (2022年10月17日 17時) (レス) @page5 id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 夢主さん面白いですね。ｗｗｗｗｗ好きです(・_・)ｽﾝ (2022年10月16日 21時) (レス) @page5 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリー | 作成日時：2022年10月15日 20時
