【鬼滅の刃】ひいじいちゃん、令和元年よりこんにちは

始まりの音・壱 ページ2

『…著者は…




竈門、炭治郎』



先生「はい、次西川さん」



ただの、ただの偶然だ。

でも、もし本当だったら？

でも父さんも、じいちゃんも、ひいじいちゃんの想像だって…

本当…だったら、

鬼は居る事になる。

人食い鬼が…ひいじいちゃん達が、日輪刀って言うので戦ってきた鬼が

居る事になってしまう。

じゃあ七夕の話も…。

ダメだ、考えるな。

止まらなくなる


あれから授業が終わっても、部活が始まっても、私は上の空だった。

本当に鬼が居たんなら、大スクープだし、ネットにも、教科書にも載ってるはずだ。

でも載って居ないんだから、それが居ないと言う証拠

でももし、隠蔽されて居たとしたら？

ひいじいちゃんも言ってた。国家に認められない組織だって

もし国家が、人食い鬼の存在をひた隠しにして居たとしたら

教科書なんかに乗せられるはずがない。

…調べたい。

血が騒ぐとはこの事、気になって気になって、考えるだけでゾクゾクする。


私はコーチに気分が悪いと言って早退させてもらった。

ずっと上の空だったから案外簡単に帰ることが出来た。

私は家に帰ると、すぐさまひいじいちゃんの遺品を片っ端から調べていく。

やっぱりひいばあちゃんとの写真が多い。

小一時間探して、奥にあった分厚いアルバムを見つけた。

埃が被って、手に取っただけで埃が舞う。

手で払いながら分厚い表紙を開いた。

今では珍しい、白黒写真だ。

これでわかるかもしれない。

顔は良いのに猪の被り物を被って居る奴とか、超おっかない柱？の事とか、

炭治郎さんの事とか…。



『…！！！…見つけた…。』



最後のページに大事に封筒に入れられた写真が挟まれていた。

白黒写真で、少し黄ばんでるけど、

間違いない。若い頃のひいじいちゃんとひいばあちゃん、

それに猪の人と額に傷の炭治郎さん！

軍服に似た何かを来ていて、刀を持っていて、

ひいばあちゃんはなぜか棒状の様なものを咥えている。

写真の裏を見ると、


左・我妻善逸、竈門禰豆子、竈門炭治郎、嘴平伊之助・右


と書いてある。

漢字難っ！

なんて書いてんの？？

特に右の猪頭！！

かどひら？つのひら？
なんて読むのこれ？！

竈門って字も難しいしひいばあちゃん…
名前、こう書くんだね…

ずっと平仮名だと思ってたよ。


一つ言えることは






名前個性強すぎない！！！？？？

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