弟の彼女が嵌められたので悪女に仕返ししようと思う。

仕返し12 ページ18

『それじゃあ、こんな感じかなー？じゃあ、今日はここまで！暗くなる前に皆んな帰りなよー』




そう言ってみんなを見送る




ハルちゃん、今日はいつもよりは元気だった気がする。



ちょっと前までは元気なくてずっと下向いてたし。


前見て歩いた方がいいよなー。ハルちゃん普通に可愛いんだし。









最後エマに、

「最近マイキー元気ないし、あんまりご飯も食べないんだ。今日会いに行ってあげてよ」

って言われた。


たしかにあれは私もちょっとやりすぎちゃったかな、、、



『よーし、ねーちゃんが会いに行ってあげよう！』









____________
ある公園、ベンチに座っているのは無敵のマイキーこと、佐野万次郎。


数日前に大好きな姉に拒否られたのが相当きているようだ。

実はここ数日ろくに食べてない。

いや、食べてはいるが少量だけしか食べない。

好物のたい焼きも食べない。


このまま、姉まで居なくなると考えてしまう_______









『あ、居た』



知っている。この大好きな声。

すぐに後ろを振り返る。

そこにはあねのAが居た。




『もー、探すの意外と大変だったよー』

へらへらとはにかんで笑うのがなんとも彼女らしい。

マイキーはこの笑顔が大好きであった





「A、、、、」

『エマから聞いたよ。最近食べてないんだって？食べなきゃ身長伸びないよー？』

「っ、別にもうちょっとでAには追いつくし」

『なっ、言ったなー！この！！』

そう言われて何かを口に突っ込まれた。




それは小さい頃に一回だけ食べさせてもらった、美味しいところのたい焼きだった。



「！これ、、、」

『ちゃんと食べて、寝て、元気にしな。シンイチローも悲しむよ』


その時のAの笑顔は今まで見た中でも特に悲しそうだった

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