. ページ27
.
真弥さんと弟の凛に支えられながら家へ向かう。
「ね、Aちゃん、あの人いい人だね。」
「おれてっきり、"こいびとどーし"かとおもった!」
『凛はどこでそんな言葉覚えてくるの…。うん、月島はほんとに良い奴だよ。大切な友達。』
"諦めたら許さないから。"
月島が言ってくれた言葉を思い出す。
本当に不器用だよなぁ、月島は。
でもありがとう、やる気、でた。
挫折しかけてた私には打って付けの言葉だったよ。
"また明日ね、A"
思い出したくない方まで思い出す。
顔が熱くなるのが、分かる。
もしかして蛍、って呼んじゃったのバレてたのかな。
仕返しされたのかな。
無い頭を使って、ぐるぐる考えた。
「…ふふ、」
『何、なに?真弥さん怖い。』
「怖いとは失礼な!…いい友達もったね、A。」
ふわ、と頭を撫でる。
この手、好きだなぁ。
今なら、真弥さんのことだってちゃんと呼べる気がするよ。
『ありがと、お母さん。』
.
102人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翼。 - とても好きな、素敵な内容です…!!更新頑張ってください!全裸待機してます! (2020年2月24日 9時) (レス) id: 6071deca71 (このIDを非表示/違反報告)
名無しマン(プロフ) - まりさん» ありがとうございます…!!心折れかけてましたが必ず完結させます!最後までご覧いただけましたら幸いです。 (2020年2月10日 9時) (レス) id: 86465e48b5 (このIDを非表示/違反報告)
まり - めっちゃめちゃ面白いです!更新頑張って下さい! (2020年2月10日 1時) (レス) id: e95d173cf7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たるとたたん | 作成日時:2020年2月9日 1時