隣になったが運のツキ【月島蛍】

帰り道 ページ11

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" お疲れっしたー！ "





今日もやっと一日が終わった。

でも考えるのは、彼女のこと。




僕が見る限り、Aさんはコートに戻ってこなかった。




日向と谷地さんが擬音語でずっと話しているのを聞き流しながら、彼女のことを考えてた。





『月島ああああ！』




同じく部活を終えたAさんがすごい勢いで手を振っている、のが見える。




「あれは！さっきの！」




僕や山口よりも先に反応したのは日向だった。




「えっと、確かバドミントン部1年のAAちゃん、だよね。」

「え？！谷地さん知ってるの？！」

「な、なんとなく！なんとなくね！」




谷地さんでも知ってる。じゃあやっぱり実力はあるんだ。



『あ、山口もいたのか！一緒に帰ろ…！


ってお邪魔ですねごめんなさいすみません1人で大人しく帰りま』



「俺！日向翔陽！バレー部！バド部の人だよね？！練習見てたんだけどあれすっげぇな！こう、スパァンって！」




あまりの勢いに流石に引いてる顔のAさん。

でも自分のプレイを褒められるのは嬉しいみたいで





『あ、ありがとう！』




顔を少し赤く染めてそう答えた。






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