モブ(だった)女子トリップした【ツイステ】

四十五話 ページ47

「本日最後のけーくんチェック。サバナクロー寮の一年ジャック・ハウルくん。」


サバナクロー寮

「おい、そこのツンツン頭！」

「………あ？」

「お前が悪い奴から狙われてるかもしれねーから、俺様たちが守ってやるんだゾ。
どうだ、嬉しいだろ！」

「なんだ、てめえは。走り込みの邪魔すんじゃねぇよ。」


『……グリム………』

「いきなりすぎだろ」




「ふがっ！！むごむご………」

「いや〜いきなりごめんね。ちょっと俺たちの話聞いてもらってもいいかな」

「いきなり何なんだ、てめぇら。この俺を守る、だと？」

ジャックくんの耳はピンと張り詰め、尻尾も警戒心剥き出しだ。


『めっちゃ警戒してるね』

「無理もないだろ」



エースとデュースとケイト先輩が事情を説明した。

けど、結局断られた。


あ、これとは別にジャックくんに聞きたいことがあるんだよね。


『ジャックくん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど』

「……………A？」

『うん。えっと、明日の一時限目って何だっけ？』

「明日の一時限目？確か、錬金術だった」

『おっけー錬金術ね。ありがとジャックくん！』

ジャックくんの尻尾が揺れている。

あ、一応警戒心は解いてくれてるんだ。

『さて、用も終わったし、帰ろっ…え？』

何このでけー集団。サバナクロー寮生か。

なんか絡まれとる。


狩りごっこが始まろうとしていると、ライオンっぽい人とハイエナが出てきて、なんか話してた。


で、なぜかマジフトすることになった。

私ももちろん入れて。


『いやなんでよ〜』

「俺もちゃっかりと入ってるし………」



マジフト開始！

『えっとどうやって動くのってうわぁ！』

勝手にほうきが動いた。

【お前、マジフトのルールあんまわかってなさそうだしな……あのディスクと話せるか？】

『え、無理』

【だろうな…………A、しっかりほうきにつかまってろよ】

『えぇ、ちょ、動くー！！』


あれ、なんか聞こえる。

【よ、俺ディスクー。お前は？】

『あ、私？Aっていいます…………』

【Aねー。ああ、噂のやつか。】

『ごめん、こんなこと話してる暇ある？』

【ないな。じゃ、いっちょやりますか】

『え、何………動いたー』

ディスクは一人でに飛んでいった。

ライオンさんに止められてたけど。


………………てか今、ライオンさんと目合ったー。

【やっぱ無理だよな】

『当たり前だろ。そんな無防備に突っ込んでも』

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