三十三話 ページ35
決戦当日
興味が湧いた私は、決戦を見に来ていた。
「ほかの寮のやつがいて大丈夫かな………」
『まあいいって。ユウもいるし』
「それもそうか」
決戦に挑もうとするエースたちに話しかける。
『エース、デュース、頑張れー。負ける気しかしないけど。』
「正直だな!まあ確かに勝てない気はするけどな……でも勝つからな、俺は!」
「ああ。全力を尽くす」
『うん。その心意気でね。』
「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけた決闘を行います。
挑戦者はエース・トラッポラ、デュース・スペード。
挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート。
では、決闘の掟に従い、挑戦者のハンデである魔法封じの首輪を外してください。」
「あー、やっと首輪が外れた!」
「どうせまたすぐに付けられることになるんだ。束の間の開放感を味わうといい。
……………君たちがボクに決闘を挑むと聞いて耳を疑ったよ。本気で言ってるのかい?」
「私が投げたこの手鏡が落ちたら始まりの合図です。
………………………では、レディ、ファイッ!!」
「
「「うゎあああああああ!!!」」
「ぐ………っ、くそう、魔法を具現化させる間もなしかよ!」
「ここまで手も足も出ないなんて……………」
『うーん、二人には悪いけど、やっぱり。』
「寮長が早すぎたな」
「ふん。その程度の実力でよくボクに挑もうとしたものだ。恥ずかしくないの?
………やっぱり、ルールを守らない奴はなにをやってもダメ、お母様の言う通りだ。」
「くっ……。たしかにルールは守るべきだ。でも無茶苦茶なルールを押し付けるのはただの横暴だ!」
「はぁ?ルールを破れば罰がある。そして、この寮ではボクがルールだ。
だから、ボクが決めたルールに従えない奴は首をはねられったって文句を言えないんだよ!」
「そんなの、間違ってる!」
ユウが叫ぶ。
「間違ってるかどうかも、全部僕が決めることだ!!
……そんな簡単なルールに従えないなんて、君は一体どんな教育を受けてきたの?
どうせ大した魔法も使えない親から生まれて、この学園に入るまでにろくな教育も
受けられなかったんだろう?実に不憫だ。」
『日本なめんなよ横暴寮長。お前も一回日本に来てみろよ。そして日本には魔法なんかあるわけねえだろ。お前らとは違うんだから。お前も魔法を使わずに生活してみろよ。』
「お前遂に寮長のこと名前で呼ばなくなったな…」
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地獄の番人 - わっかりました!!毎日見るようにします!とゆうか、見させてください!!これからの展開がとても楽しみです。 (2022年10月14日 21時) (レス) id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» あっそうなんですね!これからもよければ見ていってください! (2022年10月13日 20時) (レス) id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - サリーさん» ?直さなくてもいいですよ。それに、そっちのほうがニヤニヤして面白いので。あっ本当ですよ。本当に、面白いですから!!今回もとてもとても面白かったです!!(*'▽') (2022年10月13日 19時) (レス) @page49 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - 地獄の番人さん» えっとありがとうございます!で、あの、すみませんがどこを直せばいいのでしょうか?教えていただければすぐに直すので....... (2022年10月12日 17時) (レス) id: 66f42bcc88 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - 鈴木くん、なんでのないが多くないですかぁ?まぁ〜でもチラチラそんなところもチラチラ好きなんですけどね!!今回もとても面白かったです!! (2022年10月11日 21時) (レス) @page47 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー | 作成日時:2022年9月6日 21時