【HQ】とりあえず全員表出ろ。

とりあえず１１ ページ12

『ねぇなんでここにいる訳』



インターホンが鳴って、ドアを開けるとまさかのそこに居たのはバレー部員。



「みんなでAの家で年越ししよーぜ!って」



『いやうん分かった。問題はそこじゃない。いやそこもなんだけど。


...お前らなんで私の家知ってんの』



私教えたつもりないんですけど。


ストーカーかよ怖い。



「まぁいいんじゃん、そんな細かいことは」



『いや一番の疑問だよ』



「まぁまぁ。家入っていい？」



『無理だわ』



普通この流れでＯＫするかよ君達頭おかしいの？



「...今日家誰もいないんだろ？」



そう言ったのは松川。



『...なんで知ってんの』



「Aが女子と話してんの聞こえた」



「てことでみんなで新年祝おーぜ!」



と、無理矢理家に入ってくる3年ｽﾞ。



『ちょっ...!』



止めるも聞く耳持たず。


何コイツら図々しすぎ。



追い出しにアイツらの元へ向かおうとすると、後ろから腕を掴まれた。



『...国見？』



「及川さん達、先輩のこと心配して今日のこと計画してました。
...今日くらい、良くないですか？」



...確かに、大晦日に1人って言うのも正直寂しいと思っていた。



『...分かった。今日はみんなで楽しむ!』



国見は微笑んで、良かったです、と言った。




...そんな良い雰囲気のところで家の中から聞こえた言葉。



「ここAの部屋？」


「うわ、ちょっと...」


「掃除してんの...？」




『お前ら何勝手に人の部屋入ってんだ!』




やっぱり帰ってほしい。

とりあえず１２→←とりあえず１０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す