【HQ】花巻先生のせいで授業に集中できません。

集中できない４３ ページ44

見慣れない天井に、鼻をつく消毒液の臭い。


体のくそ丈夫な私は、人生で数回しか入ったことがないけれど、多分ここは保健室。


てか何で保健室にいるんだっけ。



さりげなく右横に目を向けると。



『花巻先生……？！』




あー、そういえばそうだった。


先生の顔を見た瞬間、保健室で今私が寝ている理由も、さらに最近の私と花巻先生との間に起きたことも全部思い出した。





「おー、おはよ」


私の声に、先生が私が起きたことに気づいた。

そして、さりげなく私の手を握った。




『はっっっ？！！』



突然の出来事に、心臓が口から飛び出ていくかと思った。



『な、なにしてんですかっ！！』



どうしようちょっと正直心臓やべぇ止まらねぇ。

いや止まったら一大事だけど。




「だって手握ってでもいないと逃げるじゃん」


『や……もう逃げないですよ……』



さっき全力で逃げたと思ったのに一瞬で捕まったからな！

もう諦めたさ！！





「そんで、俺Aに聞きたいことあるんだけど、いい？主に最近のことについて」



で す よ ね



『……よくないです……』

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花巻先生の髪の毛

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