【HQ】私、脇役演じてるだけなんで。【青葉城西】

14.女バレ3 ページ15

「私と、あと一人。辞めた理由は同じ。...私ももう一人の子も、高校からバレーを始めたのね。だからもちろん全然上手くできない」


「...うん」


「私単純バカだから。先輩に聞いてみようって思って」


自分から聞きに行けるなんて、私は凄いことだと思うけど。


「そしたら先輩が、じゃあこっちって。人気のない校舎裏に連れてかれた」


「校舎裏...って」


「私も不思議に思わなかった訳じゃない。けどとにかく上手くなりたかった」


私は黙って話を聞くことにした。


「校舎裏についたら、先輩が...」


顔を青くした子。


そんなに酷いことをされたのか。


「手は出されてない。けど、いろんなこと言われた」


普段の練習とか、学校の様子とかで、この子は冗談言う子で、凄くメンタル強いってことが分かった。


そう見えた、とかじゃなくて、そういう子だった。

そんな子が、こんな風に傷ついて...。


「藍海先輩に言われたの？」

「...！」

「分かった」

「ちょっと待って！まさか本人に言うつもり？！秘密にしてって...!!」

慌てて私を止める子。




「だって、許せないっ...！」

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