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目「…グループ内恋愛禁止」
康「んまぁ、言い方変えるとAとの恋愛禁止」
「ん？それだけ？」
それが加入時に言われたルール。
紅一点という特殊な存在がいるグループでも、それが原因でトラブルになっちゃいけないとオリジナルメンバーの6人が声を揃えて言ったらしい。
目「まぁ、気持ちはわかるけどね」
康「驚いたやろ？」
「えっ、えーっと」
2人は苦笑いしながら私を見つめて、そんな2人に私もぎこちない笑みを返す。
「…ごめ、それ知ってたよ？」
目「え？」
「そのルールって結成した時からあった物だし」
康「そ、うなん？」
頷くとさらに2人の目が見開かれて、困惑しているのかお互いが顔を見合わせている。
・・・たしか、あれ？
誰だったっけ、そう言い出したの。
"もしグループ内で恋愛したら俺達は潰れる"
"だかさら、何があっても俺らはずっと仲間だ"
7人が1部屋に集まって机をぐるーっと取り囲んで、
各々が未来への希望を語った。
7人で頑張ろうって、決意を語った。
そんな時に出された１つの提案。
はっきりと頭に残るそのフレーズは、
誰が口にしたものだったんだっけ。
「…っ、はぁ、はぁ」
康「どしたん？A！」
目「おい！大丈夫？Aさん！」
「だ、だいじょ、ぶ」
そんな事を考えていたら、頭の中に雷が落ちたみたいに一瞬だけ映像が映された。
その映像の中の私は、1人泣いていたんだ。
苦しくて、寂しくて、怖くて、辛くて、
でもその気持ちが何だったのか思い出せない。
・・・私、あの日何を思っていたんだっけ？
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作者名：えんちゃん | 作成日時：2020年10月26日 0時
