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(3):八左ヱ門視点 ページ15

ストック溜まってきたので、一日一話投稿にします。










顔の前に手をかざされる気配がした。

身体を横向きにされ、斬られた傷が痛む。



八左「…………ぅ……っ」

小さくうめき声を上げた。



気配の主が少し慌てた様に俺を背負う。

そのまま何処かへと運ばれていく。


俺へ負担が掛からない様にしてくれているのだろうか。

少し小さいが、優しく揺れる背中に身を預けた。







また、眠りに落ちた。












水音と共に、額の上に温かいものが乗せられた。


ゆっくりと意識が覚醒する。



目を閉じたまま、周囲に気を巡らせた。

人が一人、その他の気配無し。

記憶は朧げだが、俺を運んだ誰かなのだろうか。




薄らと目を開ける。

包帯だらけの自分の上半身が映った。


視線を右に移す。




蜂蜜色の目をした、綺麗な顔立ちの子がいた。


崖の下で気絶する寸前に見た瞳と重なる。




その子が俺の服を持って立ち上がり、何処かへ行こうとした。
思わず服の裾を掴み、引き止める。



八左「………こ……こ、は……」


ここが何処か、君は誰なのか聞こうとしたが、声が掠れていて喋ることが出来ない。
よく聞き取れなかったらしく、布団の横に座ってくれた。



A「ここは俺の家。崖から落ちたお前を連れ帰ってきた。
  死ななくて良かったな。
  …ところでお前、名前は?」


俺の言わんとしている事を察してくれたばかりか、質問まで付けてきた。

名前を名乗って身体を起こそうとするが、上手く力が入らずに倒れてしまう。
怪我がよほど酷かったらしい。

馬鹿を見る目で見られた……気がする。

手当の礼を言った。




その後、長いからハチな。と、あだ名を付けられた。

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作品ジャンル:アニメ
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たうふ(プロフ) - 出来ればモブはなるべく出したくないですね。あくまで主目線で書くので。ちょっと大人しいクラス、みたいにしたいです (2022年11月30日 20時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組はどんなキャラになるんだろう (2022年11月30日 19時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 存在はするらしい(安藤先生より)けど、出てきた事はありませんからねぇ (2022年11月30日 18時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組の初登場回がこれだったらいい (2022年11月30日 3時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ナツフユさん» そうですね。お爺ちゃんっ子みたいで、かつ思春期に入るくらいの感じです (2022年11月29日 15時) (レス) id: 83a0aeaebb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たうふ | 作成日時:2022年9月2日 1時

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