出会い編 (１)：八左ヱ門視点 ページ13
今日からしばらく八左ヱ門視点で書きます。
日記みたいになりましたが、よろしければどうぞ。
その日は実習だった。
五年生全員で、実技の授業として合戦場に潜入した。
いつもの様に、5人で生きて帰る約束をした。
しかし、その日の戦は今までの中でも特に酷いものだった。
血で血を洗うような、泥試合だった。
戦術も犠牲も厭わない、そんな戦いだった。
二つの城が互いに疲弊し、ほぼ自暴自棄になりながら最後の戦を始めていたのだ。
俺たちは運が悪かったのだろう。
その戦にはタソガレドキ忍軍も居たのだ。
雑渡混奈門や高坂陣内左衛門とかの曲者達なら、忍たまと面識があるからまだ話が通じる。
だが俺達が戦ったのは、俺達が全く知らないプロ忍だった。
勘右衛門達と協力して、何とか倒すことは出来た。
しかし、皆疲れ切っていた。
そんな時に限って、また新たな追手がやって来た。
いつもなら逃げ切れる。だが、この時は不可能だった。
崖の上から足蹴にされ、斜面を落ちた。
全身を打ち付け、呼吸が出来ない。
折れたであろう足も、斬られた肩も、酷く痛んだ。
段々視界が狭まってゆき、死を覚悟する。
ふと、視界に影がかかった。
俺を殺そうとしている奴が、瀕死の俺を見て笑いにでも来たのだろうか。
A「‥‥………」
違った。
綺麗な蜂蜜色の眼が、こちらを覗き込んでいた。
ゆるりと顔を上げる。
ここに居たら巻き込まれるぞ。早く逃げろ、頼むから。
その声さえも、出すことができない。
必死に目を見つめた。
ブワッと効果音が付きそうなぐらい、その子が赤面していた。
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たうふ(プロフ) - 出来ればモブはなるべく出したくないですね。あくまで主目線で書くので。ちょっと大人しいクラス、みたいにしたいです (2022年11月30日 20時) (
レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組はどんなキャラになるんだろう (2022年11月30日 19時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 存在はするらしい(安藤先生より)けど、出てきた事はありませんからねぇ (2022年11月30日 18時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組の初登場回がこれだったらいい (2022年11月30日 3時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ナツフユさん» そうですね。お爺ちゃんっ子みたいで、かつ思春期に入るくらいの感じです (2022年11月29日 15時) (レス) id: 83a0aeaebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たうふ | 作成日時：2022年9月2日 1時
