(3) ページ5
視線が絡み合う。
爺さんの言葉が脳裏によぎった。
『苦しいのは自分が弱いからだ』
確かにそうだろう。
現にこいつは動けない。恐らく、こいつよりも強い誰かに負けて、逃げてきたのだろう。
でも、視線を外せなかった。
弱々しくとも、その眼には芯が通っていたのだ。
昔の記憶が蘇る。
一度だけ街に出た時。
たまたま立ち寄った本屋があった。
そこにいた気の強そうな女主人は、恋愛についての書物を見て首をかしげる俺に、こう言った。
『相手から眼を逸らせなくなった時。それを人は「一目惚れ」って言うのよ。
そうしたら、あとはやる事は一つ。
押して押して押しまくりなさい。
相手がどんなに引こうが、粘った方が勝ちよ!
好きな人なら、尚更ね。君もいつか体験するでしょう。
その時まで楽しみにしておきなさい』
そうか。これが
「一目惚れ」か‥‥…………!!
40人がお気に入り
「忍たま」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たうふ(プロフ) - 出来ればモブはなるべく出したくないですね。あくまで主目線で書くので。ちょっと大人しいクラス、みたいにしたいです (2022年11月30日 20時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組はどんなキャラになるんだろう (2022年11月30日 19時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 存在はするらしい(安藤先生より)けど、出てきた事はありませんからねぇ (2022年11月30日 18時) (レス) id: d63725ab51 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 五年は組の初登場回がこれだったらいい (2022年11月30日 3時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ナツフユさん» そうですね。お爺ちゃんっ子みたいで、かつ思春期に入るくらいの感じです (2022年11月29日 15時) (レス) id: 83a0aeaebb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たうふ | 作成日時:2022年9月2日 1時