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山の中を歩き続けて約10分ほど経ち、僕は見知らぬ屋敷の前に着いた。
「こっちだ。早く入れ」
A「デカくね?えーと、『忍術学園』…」
「チッ。早く来い」
舌打ちした!?今コイツ舌打ちしたよ!
繋いだ縄めっちゃ引っ張ってくるんですけど、痛いっての!
A「ちょ、」
「小松田さん。ただいま帰りました」
「はぁい、入門票に…って、天女様!?」
A「天女?」
「お前のことだ」
おい待て、僕は男だよ。
A「何かの手違いじゃ……あの、大丈夫ですか?」
僕を天女呼ばわりした人が、顔を見るなり震えだした。
「…あ、すみません、あのぉ。し、仕事なので、これを」
「早くしろと言っているだろう」
A「分かったって。書きます…て言うか草書体じゃん」
「チッ、愚図が…」
口悪くね!?また舌打ちしたし!
初めて草書体に恨みを持ったかもしれない。
前世で書道を習っていた俺は、そのついでとばかりに草書体も習得していた。
読む事は一応出来るし、書くのは先生にベタ褒めされたくらいだ。
懐かしい記憶に浸りながら流れる様に記入する。
というか、こんな昔みたいな家なのに…サインとか言っちゃって良いのか?
何なら筆とバインダーなんて違和感にも程がある。
しかし、そんな俺の心配は杞憂に終わる事となった。
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あけぼの(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます。温かいコメントに勇気をもらえます! (2023年4月2日 21時) (レス) id: 01012e3403 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とても好きです!!また更新することがあれば頑張ってください!続き楽しみにしております!! (2023年4月1日 18時) (レス) @page24 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - いすとさん» ありがとうございますううううううう! (2023年1月24日 16時) (レス) id: d1593a86c4 (このIDを非表示/違反報告)
いすと - すきですうううううううううううううううう (2023年1月22日 21時) (レス) @page22 id: 58b28daa41 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2023年1月3日 10時) (レス) id: d1593a86c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たうふ | 作成日時:2022年11月12日 23時