【ハイキュー!!】幼馴染みとの関係性【影山飛雄】 (ページ4)

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【影山目線】
ゼェハァゼェハァ
呼吸を整える。ちょいと走りすぎてしまった。
日向も日向で倒れ込んでいるし、AもAで
『清子さん！おはようございます！今日もお美しいです！荷物お持ちします！』
「大丈夫。自分で持てる。」
マネージャーにナンパして………
あれ、なんか違うくね。めっちゃ涼しい顔してね。どんだけ体力あるんだよ。と思ってたが

『清子さん！ドリンク作ってきますね！』
「ありがとう。」

マネージャーの死角に入ったところで
ゼェゼェ………オエエエエエエ
吐きやがった。
どうやらボトルで受けたらしく、吐瀉物(トシャブツ)が散らばる事はなかった。
『清子さんの前では爽やかにしないとな！』
と誰に向かってか知らねーがグッドサインを出しそのまま倒れこんだ。
「A！死ぬなあああ！」
と日向。

そんな二人を無視して、珍しく良心が芽生えた俺はボトルにやってしまった物を処理してやろうと手に取った。無駄に手にしっくりくるなと思いそのボトルをふと見るとなんとそれは俺の愛用ボトルだった。あいつを睨みつけてやるとむくっと起き上がり

『酸欠状態の中でとっさに影山のボトルを選んだんだ。なんでかっていうとな、影山なら中に入っているドリンクが吐瀉物でも気づかなsぶふぉ』

言い切る前にウォームアップしていたらしき田中さんのボールが横から飛んできて、目の前のあいつの顔面にクリーンヒットした。
そして、再び倒れこんだ。
「すまんA！大丈夫か。」と田中さん。
『大丈夫です。これくらい。どんな事があっても選手を見守るのがマネージャーの役目です！』
「お前……。いいこと言うなあ。」と、今にもジーンと音が出そうなほど感動している田中さん。
もう怒りを超えて、呆れたてきた俺はさっさと練習を始めようと思い体育館の中に入った。
哀れみの目を置いて。

後ろから
『あぁ、待って。嵐山を置いていかないで。あ。鼻血出てきた。こんな顔じゃあ清子さんにもう話しかけることができない。ああ、影山あああ！』
と、はっきり聞こえたが全力で聞こえない振りをしてやった。

「テッシュあるぞ。」
『田中さん。あなたは天使ですか。女神ですか。』
そう言ってティッシュを鼻に詰める。
「せめて神様にしてくれ。性別変わってるから。」

こんなやりとりをしていたことを俺は知らない。