【ハイキュー!!】幼馴染みとの関係性【影山飛雄】 (ページ3)

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【影山目線】
俺の1日はこれで始まる。

午前6:00

ピロリーン

タッチパネル式の携帯がなる。
手を伸ばし画面を見る。あいも変わらず幼馴染みの名前〈A〉と表示されている。別に朝起きるのが苦手だからと言ってモーニングコールを頼んだ訳でもない。

ただ
《今日も快便だったか？》
と毎日毎日電話をかけてくるだけである。

いつからかと考えると、かれこれ一年ぐらいまえからこの電話がかかってきている。

正直うざくなった俺はある日の朝練が終わった後、聴いてみた。
「朝のあの電話は何だ。」と。
するとあいつは、
『えっ。影山って昔から便秘気味だったじゃん。』
と言って、これでもかというくらいの勢いで教室まで走っていった。その姿を漠然と見ていた記憶がある。

俺は昔から便秘気味だったのかと納得した反面、あいつまた足早くなったと感心していた。

まあ、そんな事よりも今はバレーだ。日向との速攻もまだまだ未完成だし、ジャンプサーブだってもっと練習する必要がある。

それでいつか及川さんを越えてやる！

そう思うと居ても立っても居られなくなり、何時もよりも早く家を出発した。

あと、100メートルで体育館に着くというところで
ドドドドド
と誰かが走ってくる音が聞こえた。
日向の奴かと思い後ろを振り向くと案の定日向だっ………ん。もう一人。目を凝らして見てみるとなんとAも一緒に走って来るのである。

俺は初めてみた。選手に負けず劣らずのスピードで走ることのできるマネージャーを。

と、その様子を呑気に見ていて、あいつらなんかに先を越されるわけにはいかない。だから、俺も負けじと走り出した。