~束縛~ A.Shirahama

束縛 30 ページ30

Youside


目が覚めると、まだ地下室のようで
鎖に繋がれた状態で、ベッドに寝かされていた

多分このベッドも私がいない間に揃えたんだろうな

亜「あ、起きた？ご飯、持ってきたから食べて」

『お腹、空いてない、の...それより服を着させて...』

一か八かで亜嵐に反抗すると
亜嵐は持っていた、コンビニの袋をその場に落とした

亜「はぁ、だから外に出したくなかったんだよ...
いつから俺に反抗するようになった？」

その一瞬で亜嵐の顔が笑顔から怒ってる時の顔になった

『寒いの...だから...ふくをっ...亜「まだ反抗すんのかよっ！」っつ！』

亜嵐に叩かれた頬がジーンと痛みを帯びた

亜「さっき酷くしすぎたから、優しくしようと思ってたのにさぁ、何でこう反抗するかな」

亜嵐は話しながら私を椅子の上に座らせた

『やめてっ！いやっ！』

椅子に下ろされた途端、縛られることがわかってた私は
逃げようと暴れた

亜「黙らねぇとまた、名前掘るよ？」

悪魔のような笑顔で私を見つめた

さっきの痛みがまだ残っている背中...
この痛みをまた感じるとなると体が動かなくなった

亜「いい子だね、早く椅子の上に戻れ」

亜嵐に言われた通りに椅子に戻ってされるがままに
縛り付けられた

今からまた地獄が始まるとなった時...






ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



亜「誰だよ、こんな時に...
見てくるから逃げんなよ？」

亜嵐はそう言って、上にあがっていった



逃げられるわけないじゃない
縛り付けられてるんだから、


もう、終わったよ...

そう思うと自然と涙が溢れ出してきた






誰かっ...助けてっ

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