~束縛~ A.Shirahama

束縛 27 ページ27

Youside

目が覚めると、何度も来たことのある光景が
目の前に広がっていた

ただ違ったのは...

『なにっ、これっ』

縛られていた椅子と目の前にある棚だけ

亜「あ、起きた？おはよ」

『なんでっ』

亜「お前がいない間に色々集めたんだ
もう二度と逃げられなくなるように...ね？」

その時からだろう、亜嵐の笑顔が声が全てが怖いと思い始めたのは...

棚をよく見ると、玩具や拘 束器具か大量にあった

玩具はそこら辺にあるものもあれば大人の遊びをするのに使うものなど様々だった

亜「お前が悪いんだよ？何回言っても聞かねぇから」

『こんなの間違ってる』

亜「さぁ、それはどうかなっ！」

亜嵐のその声と同時に中に亜嵐の物がねじ込まれた

『ｯﾂ!痛いっ、やめてよっ！』

いくらもがいても、いくら叫んでも亜嵐の耳には届かない

その時私の頭に浮かんだのは
優しかった頃の亜嵐の顔ではなく、幼馴染みの玲於の顔だった

『たすっ...けてっ......玲於っ』

亜「ｯﾂ!なんでなんだよっ！なんで玲於なんだ！」

亜嵐はいきなり怒鳴って棚の方へ足を進めた

亜「お前は俺だけのもんだ、誰にも渡さねぇ、触らせねぇ、俺の所持品だっ
自分の持ち物には名前...入れなきゃなぁ？」

振り返った亜嵐の手にはフルーツナイフが握られていた

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