~束縛~ A.Shirahama (ページ20)

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束縛 20 ページ20

Youside

しばらくすると萩花ちゃんの家に着いた

タクシーに乗ってる時は他愛もない話をしてた
辛くなかったのかとか、傷は痛くないのかとか

心配してくれるってこんなにも癒されるんだって
初めて思ったかもしれない

龍友くんは私を抱き抱えたまま
すたすたと歩いて器用にエレベーターのボタンを押した

指定した階に着くと目の前には萩花ちゃんがいた

萩「あれ？私必要なかったかな？」

龍「いやいや、大丈夫やで、いきなりやったのに
受け入れてくれてありがとな、事情は...」

そこまで言いかけて私の方を見た

『話して大丈夫です。いずれ話すことになりますし』

龍「やったら、家入ってから話そか」

萩「汚いけど、勘弁してね」

そう言われて私達は部屋に上がった
龍友くんは家のソファーに私を下ろしてくれた

萩「お茶しかなくて、ごめんね、」

『ううん、ありがとう^^*』

龍「早速やけど話始めよか
俺らがこの子と一緒におるのは亜嵐くんから守るためや」

萩「え？何でですか？」

龍「亜嵐くんは、Aちゃんに暴力とか無理にヤったりとかしてたんよ
終いにはAちゃん、監禁して、足枷、手枷、首輪付けて部屋から出させやんだんや」

萩「それ、やばくないっすか？！大丈夫なの？！」

『私も逃げる気あったんですけど
逃げたら、また、っ』

萩「大丈夫だよ、ここは安心だから」

龍「俺らの家に居らせたいんは山々なんやけど
俺らか、玲於の家におったのは知られてるんや
やから、亜嵐くんが疑わん人に頼むしかなかった

そこで萩花ちゃんの名前が上がったっちゅう理由や」

龍友くんがそう言うと
大丈夫ですよって、萩花ちゃんは優しく笑った

良かった、優しい人で
でも、私が亜嵐くんから離れたら
亜嵐くんは平常を保てるのかな、わたしが...