~束縛~ A.Shirahama

束縛 1 ページ2

Youside


ﾁｭﾝﾁｭﾝ


また、暗い部屋に外からの鳥の鳴き声だけが響き
重い体を持ち上げる。


亜「Aおはよ、ﾁｭｯ」

そう言って亜嵐は私の口にキスを落とした
そう、これで私の1日が始まる


『おはよう、亜嵐』

亜「キスはないの...」


そう言うと顔色と声のトーンを変えて私を見てくる

『ごめん、なさいっ』

亜「まぁ、いいや、ご飯持ってくるから待ってて」

『うんっ、』


待つしかない、なぜなら、


ｼﾞｬﾗｯ


両足には、鉄の足枷

両腕にはそれぞれで繋がれた手錠

そして首には、首輪、そこからは凶暴犬につけるような
太い、鉄のチェーンが繋がっている



毎日この音を聞いているだけで怖くなる


亜「お待たせ、はいご飯、食べていいよって言ってあげたいところだけど、ひとつ聞いていい？」


ｯﾂ

『な、なに？』

亜「昨日、なんでメンバーに連絡したの？
家の電話使ってさぁ」

バレていた、隠したつもり、履歴も消したつもり
だった









ここから、地獄の躾(あい)が体に染み込んでいく。

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