ベルガモ 【2】

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自販に行くと言って数分前に教室を出たジンと岸くん



しかし教室に戻った2人の手にジュースはなかった







「あれ？自販行ったんじゃねぇの？」





疑問に思った俺は素直に聞いた









すると岸くんが嬉しそうに手に持っていた紙袋を見せびらかしてきた









「なにそれ」




「彼女からのバレンタインでーす」







岸くんが答える前にジンが棒読みで答えた







「わざわざ届けに来てくれたの？」




「そうそう、教室出たらいた

あ、ついでに俺もチョコ貰っちゃった」








ニヤニヤと口角を上げるジンが俺にチョコを見せた








「いやチロルチョコじゃん」






義理感が半端ないそれを見て俺は笑った



あきちゃんナイスと、心の中で思ったり








「誰から貰ったと思う？」



「あきちゃんだろ？」





「違う、Aちゃん」









は？





Aの名前を聞いた途端固まった








「彼奴も来てたの？」



「うん、あきちゃんの付き添いで」





「いやふざけんなよ」









Aが他の男にチョコをあげたのが腹立たしくてついジンを睨みつけてしまった






だいたい俺はまだ彼奴にチョコ貰ってねぇし









「それに、岸くんもAちゃんから貰ってたよ」





「はぁ？？？？」









いや何岸くんまで貰ってんの

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