第四十九話 ページ49
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「A、おい起きろ」
朝の少し肌寒い空気が襲う
いつも通り
梅雨の手前、日中は暑いものの、朝はまだ布団にくるまりたい
相変わらず寝癖の酷い兄が私の布団を剥いで揺らすから、何とも苦しそうな声が私から漏れる
『あ、さ…か…』
「声きったねぇぞ」
『ん"ん"』
いつも通り
「遅刻するぞおっさんJK」と謎の生命体にされたのが癪だが、確かに時計を見ると少しやばい
重たい身体を起こして目を擦ると、枕元のスマホ画面が光る
カーテンから差し込む朝日同様レベルで目が痛む
『…フジくん』
通知の宛名は今最も私の中で話題となっている彼
少し震える手でスマホを取ると、二件の短いメッセージ
『…迎え、行くね』
ん！？と朝のガラ声で唸る
迎え、ああそう言えばそうだった、この人は問答無用で家の前に居るんだった
『七時、よんじゅ…よんじゅ…！？』
後、十分以内には来ちゃうってことであって私的には非常にまずい
『に、兄さ、にいさーん！！！』
「ど、どうしたー！！」
下から兄が駆け上がる音と母の呆れた笑い声が響く我が家
いつも通り、じゃあない
『フジ、フジくんが来ちゃうよ！？』
「知らないよ！？」
『髪やって下さい！』
「出来ねぇよ！」
取り敢えず着替えだと忙しなくパジャマを脱ぎ散らかして兄と騒ぐ
「俺居るのに脱ぐのかよ！」と叫ぶ兄に『今更だろ！兄様堪忍！』と弾き飛ばす
「フジにどっ突かれる！」
『お母さん！朝ごはんは食べるから安心して！』
「聞いちゃいねぇ！」
お母さんは気軽にはあいとお返事してくれるのでそこはいつも通り
兄にパジャマを投げ付けて階段を駆け下りて、笑っている母に挨拶をして朝食を食べる
大丈夫
「いつも通りだよ、お前は」
『…本当？』
「ああ、なんも変わんねぇから安心して、」
兄がキリッと決めようとした時に、家のインターホンが鳴る
母が出ると、控え目な低音が
『時間丁度ですねぇ！』
「来てますねぇ！」
『勘弁して下さいよお！』
ご馳走様！と卵をかき込んで鞄を肩に掛ける
ローファーを履いて、鏡で前髪を整えて
「気を付けろよ！」
『行ってきます！』
さあ、いつも通りじゃない日常を
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じーにゃ(プロフ) - はなつんさん» そうですね、自分の中では女兄弟に挟まれた真ん中っ子の男性はふと見せる弱い部分が妹気質だったりするので参考にさせて頂きました^^キャラがぶれていくので発言内容は御本人ぽさを保てる様気を付けます^^； (2018年11月3日 6時) (
レス) id: 31d28d6189 (このIDを非表示/違反報告)
じーにゃ(プロフ) - しらたま。さん» コメント有難う御座います^^ギャグと言うよりもう高速突破の様な感じですがそう言って頂けるととても嬉しいです!自分も独り言言いながら書いてるので(不気味)キモくないですよ…これからも宜しくお願い致します^^ (2018年11月3日 6時) (レス) id: 31d28d6189 (このIDを非表示/違反報告)
はなつん(プロフ) - フジさんがかわいい!かわいすぎます!男らしくなくっていいよ!(><) (2018年11月3日 2時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。 - 好きです（唐突）ずっと応援します。ギャグセンスありすぎてひとりでニヤニヤしてます（キモッ）続きがとても気になります！永遠に終わって欲しくない作品です！ (2018年10月30日 20時) (レス) id: dbff3de83f (このIDを非表示/違反報告)
はなつん(プロフ) - 主人公ちゃん、大丈夫でしょうか?続きが気になります! (2018年10月28日 1時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じーにゃ | 作成日時：2018年5月2日 5時
