第十四話 ページ14
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「ひ、ひぃ…ごほっ…」
『過呼吸…？？』
笑いと呼吸の間に混じる咳が何とも苦しげ
悪魔のような笑い声を目一杯放った彼は今度は披露しきった顔で死んでいる
「おーいヒラ、プリント出してねぇのあとお前らの班だけ…だ…」
『あっ』
最悪なタイミングとはこの事か
ここに来て最後の一人である雰囲気優男がやって来てしまった
やはり連日災難続きなので多分そろそろ私に小学生が投げた木の棒でも刺さって死ぬわ
「ひ、ひら…えっ、えっ…」
『ち、違う違う断じて違います私じゃない』
お、おいー！！もっ怪しまれるやつやろそれ！！
下手くそ！！馬鹿野郎！！
だがどこからどう見ても足元に転がるそれを立ち上がって見下ろす私は見事殺人犯だ
いや、まだ生きてるけど
「はあ…はあ…こー、すけ…」
「お前の笑い声廊下まで聞こえてたからまさかと思ったけど…」
『私じゃないです…』
「あっごめんごめん分かってるよ大丈夫」
本当なんです信じて…そう思いを込めて両手を合わせる
「いや死んでないから」
「Aちゃんの一言で気管支が捻くれた」
『別に変なこと言ってないじゃないですか』
「キヨのことデカ男って言うの本当素直すぎて爆笑ですわあ」
そしてまた大声で笑い出して噎せる
今度は私も雰囲気優男も無視をして向かい合う
「ごめんね、こいつツボったらなかなか帰って来ねぇんだよ」
『成程、勉強になります』
「なんの？」
床に転がるソレをチラリと見て口元が引き攣る
まだ息を荒らげて痙攣を続ける姿を見ると何だか哀れになってきてしまうなあ…
「てか、そうじゃないんだってお前らプリント出せよ」
『プリント…』
「プリント…」
「ここで誤魔化しはやめろ？」
そうだった授業中だった
あまりにも自由行動すぎて最後の半分くらいふわふわ男のツボに付き合っただけだった
「最終チェック俺の役割なんだよ」
「委員会は大変だねぇ、はいこれ二人分」
殆ど真っ白のプリントを裏返して差し出す
私は言い訳も出来ないのでそのまま口をキュッと噤んでその受け渡しを見ていた
最終チェックの時どんだけ切れるんだろう…雰囲気優男な人に限って切れたらめちゃ怖そう…
「よし始めるか、ヒラ先に帰っといていいよ」
「勿論そうする」
「いやちょっとくらい待とうとしろや」
『お疲れ様でーす』
「ちょっと！？」
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じーにゃ(プロフ) - はなつんさん» そうですね、自分の中では女兄弟に挟まれた真ん中っ子の男性はふと見せる弱い部分が妹気質だったりするので参考にさせて頂きました^^キャラがぶれていくので発言内容は御本人ぽさを保てる様気を付けます^^； (2018年11月3日 6時) (
レス) id: 31d28d6189 (このIDを非表示/違反報告)
じーにゃ(プロフ) - しらたま。さん» コメント有難う御座います^^ギャグと言うよりもう高速突破の様な感じですがそう言って頂けるととても嬉しいです!自分も独り言言いながら書いてるので(不気味)キモくないですよ…これからも宜しくお願い致します^^ (2018年11月3日 6時) (レス) id: 31d28d6189 (このIDを非表示/違反報告)
はなつん(プロフ) - フジさんがかわいい!かわいすぎます!男らしくなくっていいよ!(><) (2018年11月3日 2時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま。 - 好きです（唐突）ずっと応援します。ギャグセンスありすぎてひとりでニヤニヤしてます（キモッ）続きがとても気になります！永遠に終わって欲しくない作品です！ (2018年10月30日 20時) (レス) id: dbff3de83f (このIDを非表示/違反報告)
はなつん(プロフ) - 主人公ちゃん、大丈夫でしょうか?続きが気になります! (2018年10月28日 1時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じーにゃ | 作成日時：2018年5月2日 5時
