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明ら様に避けた
はっきり、そう告げるのを怖がった
じっと空間が出来て
「…私、」
「嬉しい」
ひゅ、と喉が鳴った
フジくんが、首に擦り寄る
「俺、Aにももう飽きられてるかもしれないって思ってた」
目を伏せてしまう
あまりの、未熟さに
あれだけ側に居なければと言いながら、不安にさせて
悔しくて、眉間を寄せる
「男の癖に、甘えんなって思われてると」
「そんなの」
思わずバッと離す
びっくりした顔のフジくんが目の前に
「…男とか、そういうの関係ないでしょ」
「うん、」
「フジくんは、いっぱい頑張ってるよ」
「…っ、うん」
駄目だ
止まらない
「ね、大丈夫」
「あ、やっ、」
頬を撫でれば察した彼が小さく跳ねる
きっと私の目は今、色に染まっている
自分でも分かるほどに、胸が擽ったい
息が、荒くなる
可愛い
「フジくん」
「う…っA、」
『来て欲しい』
フジくんも満更では無くて
完全に甘えモードの顔になる
取って食べやしないなんて言っておいて
「ね、今日は私からさせて」
「え、でも」
「今日は特別甘やかしたい」
「…狡いなあ、Aは」
そう言いつつ頬を赤く染める
滅多に私が積極的に触れようとしないから
マンネリ防止みたいになってるけど
「ここ、来て」
「うん」
隣に座る彼を押し倒して、上に乗る
柔く微笑んで雰囲気を味合わせる
唇を薄く開いてじっと見つめる
分かりきっている彼は、控えめに口を開いて
「ん、っ…」
私の顔を手で挟んで
引き寄せてキスをした
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作者名：じーにゃ | 作成日時：2018年4月15日 22時
